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2019年7月19日更新

夏の庭の救世主 南国花木も選び方次第!|イングリッシュガーデン in 沖縄

イングリッシュガーデン in 沖縄[vol.15]蒸し暑い沖縄の夏は、イングリッシュガーデンにとって試練の時。北さんは「それが自然のサイクル。ストレスに感じず、南国花木も上手に利用して庭を彩りましょう」とアドバイスします。

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暑さに強い植物楽しむ
暑く長い夏。沖縄のガーデナーにとって厳しい季節の到来です。私のお店の庭も梅雨明けの蒸し暑さにさらされて、お花が少なくなってきました=下写真。私の庭は年中オープンガーデンですので、たくさんの方々が見に来てくださいます。お店を始めたばかりの頃は、花の見ごろを過ぎた庭を見られることを恥ずかしいと思っていました。実際、夏のお庭を見て「あんまり咲いていないねー(笑)」と言われたことも少なくありません。

花は少なめ 6月下旬の庭


▲梅雨明けの6月下旬の私のお庭です。6~7月は日照不足のために、真夏より花が少ないように感じます。暑さに弱い多年草の中には、沖縄では夏越しができず1年草扱いになるものもあります

でも、よく考えると当たり前のことなんですよね。それが自然のサイクル。年中、同じ花が枯れずに咲いていたら、私はとっくに飽きていたと思います。毎年が挑戦で、試行錯誤しながらお庭の最盛期を迎えるから喜びも大きいもの。ガーデン雑誌の中の感動的で美しい庭は、ガーデナーの発表会のようなもので、ほんの一瞬のこと。

私も今では夏の庭を隠さず、自然のままを見てもらうようにしています。頑張り過ぎて大好きなガーデニングがストレスになってしまうのが一番悲しいですから。

夏場は花は少なくなりますが、楽しめないわけではありません!11月~6月の比較的涼しい時期は主にヨーロッパ原産の草花を、7月~10月は暑さに強い植物を植えて、年中彩りのある沖縄ガーデンを楽しんではいかがでしょう? 

私は夏の救世主とも言える暑さに強い植物たちの中から、イングリッシュガーデンにも似合う植物を取り入れて楽しんでいます=下記参照。ハイビスカスやサルスベリなど南国のイメージが強い花木類も小輪タイプの品種や白・ピンク・パープルなど淡い色を選べばイングリッシュガーデンの優しい雰囲気にもなじみます。

ただ一つ気を付けることは、それら暑さに強い植物は年中開花するものもあるので、色選びは大事です。例えば、春の花壇をブルーの花で統一したいのに真っ赤なハイビスカスが咲いてしまわないように気を付けましょう。


◆特に暑さに強い 多年草と花木類◆
(草丈が比較的高くなり、花が咲くもの)
アンゲロニア、ルリマツリ、ブーゲンビレア、クミスクチン、ペンタス、ニチニチソウ、栄養系サルビア、小花ランタナ、ツルハナナス、ブッドレア、西洋ニンジンボク、トケイソウ、マンデビラ、スカエボラ、セロシア、千日紅ファイヤーワークス、ガウラ、トレニア、アメリカンブルー(白花の品種もあります)
 

種から育てた苗は夏でも元気!

▲6月に種まきしたアサガオ(左写真)、ハツユキソウ、マリーゴールド、バジル(下写真左から)。暑さに強い植物は夏でも種まき可能です! 突然の雨で種が流されたり、発芽後に雨で倒れないように本葉が4~5枚出るまでは軒下で管理するのがおすすめ


南国の花も上手に取り入れよう

▲ペンタスやアンゲロニア、マンデビラなど南国のイメージが強い植物も、淡い色のものだとイングリッシュガーデンの優しい雰囲気になじみます。花の少ない夏場の庭もにぎやかになりますよ♪



きた・めぐみ/浦添市で小さなガーデニングショップ「庭のおくりもの」を営む。ガーデン施工や庭づくりを通して、沖縄を花いっぱいにするのが目標! お店をリニューアルオープンしました! 木・金・土に営業しています
浦添市港川2-29-5 098ー878ー0355
ブログ:http://niwano22.ti-da.net/​
https://www.instagram.com/niwanookurimono/?hl=ja​



イングリッシュガーデン in 沖縄


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1750号・2019年7月19日紙面から掲載

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スタッフ
東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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