企業・ひとの取り組み
2025年7月25日更新
浄化槽から水質の維持を|SDGsは企業の努め 観光資源をまもりたい!|東和酵素株式会社
微生物の力で限りなく地球環境を保全する」をモットーに、65年以上にわたり微生物を活用した排水処理製剤の製造を手掛けてきた東和酵素株式会社(本社・神奈川県)。営業技術部部長の内山貴識さんは「沖縄のきれいな海を守るためには、県全体で各家庭と企業が浄化槽の水質管理について真剣に取り組む必要があります。当社の浄化槽用製剤『シューキノン』はそのお手伝いができます」と話す。

微生物の力で限りなく地球環境を保全する」をモットーに、65年以上にわたり微生物を活用した排水処理製剤の製造を手掛けてきた東和酵素株式会社(本社・神奈川県)。営業技術部部長の内山貴識さんは「沖縄のきれいな海を守るためには、県全体で各家庭と企業が浄化槽の水質管理について真剣に取り組む必要があります。当社の浄化槽用製剤『シューキノン』はそのお手伝いができます」と話す。
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東和酵素の排水処理製剤を導入している大型排水処理施設の一つ

排水処理施設に製剤を投入する様子
浄化槽から水質の維持を
シューキノンは、微生物の力で浄化槽の汚れ(有機物)を素早く分解して、詰まりや悪臭を軽減し、水質を改善する効果が期待できる。家庭の浄化槽用の「シューキノン」と、中・大型浄化槽用の「シューキノンPRO」があり、ホテルなどの宿泊施設や集合住宅、老人ホーム、ショッピングモールなどの商業施設、食品工場での使用にも幅広く対応している。
家庭用は、製剤が入った水溶性のパックをトイレに流すだけで簡単に使用できるのが特長。「浄化槽の管理会社から聞いた話ですが、一戸建ての場合は新築して間もないころが浄化槽に微生物が少なくて最も臭い時期だそう。新築時に合わせてシューキノンを導入することをおすすめします」。中・大型浄化槽は、内部のばっ気槽に製剤を直接投入する。

浄化槽用バイオ製剤『シューキノンⓇ』
同社では事業者向けに浄化槽や排水処理設備の定期的な水質チェックも行っている。 同社の製剤は薬品が混入した場合でも効果を発揮するという。「例えば、糖尿病患者が服用している薬が尿として混入しても処理能力の低下を抑え、独特な臭気を軽減します。それもあって介護施設での需要も増えてきています」
県内企業の課題
県内の観光施設では、観光シーズンの繁忙期などで想定以上に利用客が増えたため排水処理が追いつかず、異臭や法で定められた規定値を守るための水質管理に苦慮しているところも多いという。また、浄化槽にはあまりお金をかけたくないと小さめの浄化槽を設置したために容量をオーバーするケースも。内山さんは「処理しきれなかった水が海に流れたら、観光の売りである海を汚してしまうことにつながる」と指摘する。

同社の製剤は、首都圏の高速道路・サービスエリアの浄化槽でも活用されている。「お盆やゴールデンウイークの前には、通常よりも製剤の量を増して繁忙期に備えているサービスリアもあります」
内山さんは、沖縄の海岸にはリーフもあるため排水がたまりやすい構造になっていると地理的特性について指摘。「本土のように排水が外洋にすぐには流れていかないこともあるので、リーフの生態系や沿岸部の海藻などの海産物に悪影響を与える恐れも」
大規模工場でも実績
同社の排水処理製剤は、大手食品工場や工業施設で長年の実績がある。県内の大手企業でも10年以上使用されていて、定期的な水質分析により安定した効果を確認。中には、当初の想定よりも工場の稼働時間が増えてしまい排水処理が追いつかず、同社の製剤で水質を維持できたというケースもあるという。「大手企業の大規模な排水処理施設で長年の実績があるからこそ、自信を持って家庭用や中・大型の浄化槽用製剤を提供しております。当社の製剤が県民全体で沖縄の海を守るための一助になればと思います」

東和酵素では、事業者向けに浄化槽や排水処理設備の水質分析を行っている
(写真はすべて東和酵素株式会社からの提供)
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「週刊ほーむぷらざ」 第1980号・2025年07月24日紙面
https://fun.okinawatimes.co.jp/columns/life/detail/14784
■問い合わせ先/
東和酵素株式会社
神奈川県平塚市達上ヶ丘1-6
電話=0463-31-1872
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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2064号・2025年07月25日紙面から掲載
第2064号・2025年07月25日紙面から掲載