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2024年4月19日更新

【人物紹介】空間づくりで人も幸せに|Mon(株) 代表の大城厚子さん[ひと]

2010年創業。12年には株式会社化。3人の女性スタッフとともに、オーダーメードカーテンを中心に手掛けるMon(株)代表の大城厚子さん(56)は「人を幸せにする空間をつくりたい」と笑顔で話す。

オーダーメードカーテン提案



Mon(株)
代表
大城 厚子さん


〈プロフィル〉おおしろ・あつこ/1967年、うるま市出身。20代は子育てしながら飲食店などに勤務。30代でインテリアについて学び、内装会社に就職。2007年退職し、08年インテリアコーディネーターの資格を取得。10年に独立。12年に株式会社化。3人の女性スタッフとともに、インテリアコンサルティング、オーダーメードカーテンの業務を行う。

◆◆Mon(株) 浦添市城間2-3-2 電話=098・943・7531



ー事業内容とモットーは?

オフィス兼店舗「モン・シュマン」を拠点として、オーダーメードカーテンを中心にインテリアコンサルティングなどの事業を展開しています。

カーテンはインテリアの中でも大きな要素を占めており、色・素材・デザイン・機能性に富んでいる分、住み心地や人の真理にも影響を与えます。そんな住空間に関わる私たちの仕事を通じて、お客さまをいかに幸せにできるかを第一に考えることがモットー。そのことは社員にも常に伝えています。お客さまの幸せを考えることが自分の幸せにつながり、その姿勢が会社の評価にもつながると信じています。

また、受けた仕事は必ず納得して完了できるようにしています。そのため、時には利益が減ることもありますが、責任を果たすことの方が大切。販売後のメンテナンスやアフターフォローもしっかり行っているので、私たちがカーテンを取り付ければ必ず満足いただけると自信を持っているんです。お客さまへのヒアリングは特に大事にしていて、家族構成や好み、どんな部屋がリラックスできるかなど、その人のライフスタイルも考慮して提案しています。


ーやりがいを感じるのは?

以前、レースカーテンをオーダーされたお客さまから「カーテンは芸術だ」と言われたことがとても強く心に残っています。「このカーテンを見ているだけで幸せになる。だからアートと一緒だ」って。その言葉にすごく励まされ、自分たちの仕事に誇りを持ちました。お客さまが納得するまで何度も打ち合わせをし、細部までこだわり抜く。それができるのがオーダーカーテンの魅力だし、これからも大切にしていきたいと思います。


ー今後の目標は?

新築で家を建てるとき、住宅ローンにカーテン代が組み込まれることを標準化させることです。まずはその理解を得るため、建築会社や設計士への提案に力を注いでいます。新築時、家中のカーテンをオーダーすると、かなりの費用がかかります。なので、設計に最初からカーテン代を含めておけば、内装デザインとコーディネートしながら、施主ご家族の好み、要望やライフスタイルに合わせて提案できます。実際に施工=左囲み=したお宅でも、すごく喜ばれています。お客さまの幸せにつなげるためにも、この提案を広めていきたいと思っています。
 
施主の選んだカーテン地に合わせタッセルを選ぶ同社スタッフの内間亜美さん(右)と嵩原寧笑さん




カーテンも資金計画に
内装の基本計画に含め提案
大城さんは「通常、建築費にカーテン代は入っていないので、家が建てられた後、自分でオーダーするか、市販品を買う。しかし、家中の窓にオーダーカーテンを入れるとかなりの費用がかかり、サイズがぴったりのものを探すのも大変。最初から建築費用の中に組み込み、住宅ローンで一緒に返済できた方が施主にとっては便利で助かる」とその制度の普及に力を注ぐ。

実際に、新垣産業(株)(名護市)と、カーテン代を建築費に組み込んだ提案を行った事例=上写真=では、「住宅引き渡しの時点で、どの窓にも施主のイメージやサイズにぴったりのカーテンがかけられているので、より満足度が高くなり、喜ばれました。今後も広めていきたい」と話す。


取材/赤嶺初美(ライター)
毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」
第1998号・2024年4月19日紙面から掲載

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