庭も大掃除しよう｜イングリッシュガーデン in 沖縄

イングリッシュガーデン in 沖縄［vol.20］12月、家の大掃除とともに庭もスッキリさせましょう。庭の大掃除と、12月～2月に植えておきたい庭木について、北めぐみさんが説明します。

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鉢植えはあちこちに置かず、大小３～５鉢くらいをまとめて配置すると、お庭のアクセントになりますよ

12月～2月は樹木の植え時

私はお庭づくりの仕事もさせていただいていますが、施工前にやるのが庭のお掃除です。お部屋の掃除と同じで、まずは残しておきたい物と不用な物を分ける作業をします。例えば色あせた飾り物、割れたり使わなくなった植木鉢などは処分します。　

実は「ステキなお庭」って、流行があります。まだ使える鉢や小物でも、好みで無くなった物は思い切って片付けてスッキリさせちゃいましょう！

そして、よく相談されるのが「庭がゴチャゴチャしてまとまりがない！」というお悩み。庭を拝見すると、鉢植えが多過ぎる場合が多々あります。ガーデン雑貨とおしゃれな鉢植えをディスプレーして楽しんでいる場合は良いのですが、あまりに鉢植えが増え過ぎると、お庭が台無しになってしまう場合があります。玄関前やお庭に、雑草と土だけ入ったプラスチックの鉢はありませんか？　もったいないと思わずに処分しましょう。

植物を仕分ける

次に植物を仕分けます。大事に育てたい植物なのか、これから目指すガーデンのイメージに合う植物なのかを考えながら仕分けましょう。これらの作業を終えただけでもお庭はかなりスッキリしていると思います。

そして、庭をもうワンランクアップさせるためにおすすめなのが、狭くても地植えできる場所を作ること。花壇を作って園芸に適した培養土を投入すると、暑さに弱い多年草など、よりたくさんの植物が楽しめます。私は鉢植え栽培（寄せ植えを含む）が似合う、ビオラやペチュニアなど多花性の草花や小花以外の多年草は、植物本来の美しさを楽しみたいので地植えしています。

年末に向け、お庭のリニューアルをしてみませんか？

今が植え時のコニファーは洋風のお庭にピッタリ！触れると森の香りがします。クリスマスデコレーションをしても楽しいですよ♪

明るいライムイエローの細葉が美しいメラレウカゴールド

来年、花を楽しむために

お庭の形を作る樹木・低木は、12月～2月の植え付けがおすすめです。沖縄で気温が安定するこの時期に植えておくと、夏までにしっかり根付き夏越ししやすく、お花もたくさん咲かせてくれます。左で沖縄イングリッシュガーデンに似合う樹木・花木・低木をご紹介します♪

来年、お花を楽しむためにもう一つ大事なことがあります。

年末、大掃除をかねて剪定をがんばるお父さんたち、ちょっと待った！　お花が咲かない原因はその剪定かもしれませんよ。

アジサイやコデマリなど、一年に一度だけ開花する花木は、花が咲いた後１カ月～２カ月以内に剪定しないと翌年の花数がかなり少なくなってしまいます。

花木はせっかちさんなので、花後すぐに来年の開花の準備を始めます。ですから、年末にまとめて剪定をすると、せっかくの花芽を切ってしまうことになります。なるべく早く剪定をし、今年も咲いてくれてありがとうの「お礼肥料」も忘れずに。

あじさいは開花後（花が色あせてきたら）上から２～３節目あたりの少し上で剪定すると翌年も開花します。ただし、アナベルやカシワバアジサイなど寒い気候が原産のタイプは沖縄での開花が難しいです

１２月～２月が植え付け適期の植物

樹木／オリーブ、コニファー、ユーカリ、フェイジョア、メラレウカゴールド、アカシア、トキワマンサク

※同種属の樹木でも葉の形や色などが品種によって違うので数種類を混色してもステキですよ

花木・低木／コデマリ、ユキヤナギ、アベリア、クチナシ、レモンマートル、ブルーベリー、ツバキ、サザンカエレナ、ヒペリカム、レイコフィラム、アメリカイワナンテン、シモツケ、バラ（品種によっては咲きづらい）、レモン、ライム

沖縄で比較的いつでも開花する花木（暑さに強いので２月以降の植え付けでもＯＫ）

ブッドレア、サルスベリ、ブーゲンビレア、ルリマツリ、ランタナ、ブルーエルフィン、ウエストリンギア