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2024年6月7日更新

【企画特集】沖縄の木造住宅9社|一級建築士事務所 有限会社イスト

県内では年々木造住宅のニーズが広がっている。その理由は建築コストだけでなく、健康へのこだわり、省エネへの関心、居心地の良さなどさまざまだ。また、昨今では住まいへの防災意識も高まり、耐震性の向上も木造住宅を考える上で重要な要素となっている。今週はそんな機能も快適も追求した魅力あふれる木の家を提案してくれる9社を紹介!



【一級建築士事務所 有限会社イスト】

災害に強く、家計に優しい

ダブルの地震対策、長寿命な太陽光&蓄電池


屋根とインナーガレージ上に太陽光パネルを設置した例。蓄電池も併用することで、年間の1次消費エネルギーをゼロ以下にするゼロエネルギー生活を提案


 長 く住める木造住宅を手掛ける(有)イストが、省エネや耐震で定評があり全国展開中のイシンホームの技術を取り入れパワーアップ。強さとメンテナンス性にこだわった従来の工夫に、ダブルの地震対策と高品質な太陽光パネルを組み合わせたことによる、災害に強く家計に優しい木造住宅づくりを始めた。

ポイントは、①特殊な専用金物で耐震性に優れた建物を造るだけでなく、②建物の下に揺れが伝わるのを半減する装置を設置して、ダブルで災害対策を施している点。一級建築士で同社の大城満昭社長は「阪神淡路大震災の死亡原因の約8割が倒壊した建物や家具・家電の転倒。地震から命を守るには耐震、減震の両方が欠かせないことが分かる。建坪30坪ほどの2階建て住宅なら、基礎と土台の間にこの減震装置を約100個設置することで建物に伝わる揺れを大幅に抑えることが可能。技術提携先のイシンホームによると、その有効性は熊本地震でも実証されている」と説明する。

屋根には高耐久の「SIソーラーパネル」10キロを標準搭載。出力補償35年、製品補償25年と、どちらも一般的なパネルに比べ10年ほど長いのが特徴だ。「太陽光で重要な発電効率が良く、経年による出力低下が緩やかで、高い費用対効果が得られるのが最大のメリット。蓄電池や電気自動車とあわせれば、台風や地震といった災害による停電時だけでなく、普段の電気代やガソリン代なども抑えられる。電気代もガソリン代も高騰し続ける今、電気は自分で創り自分で使う方が安心で経済的」と話す。



高い勾配天井が開放感を呼ぶ室内。掃き出し窓の外は深い庇が涼風を呼ぶアマハジ空間となっている


玄関脇のミンサー柄が目を引く外観。屋根には遮熱性能があり赤瓦より軽くて構造への負担が少ない金属瓦を採用。通り側は縦長の滑り出し窓で視線を遮りつつ効率良く風を取り込む


暮らしやすさにも配慮

沖縄の気候風土や暮らしやすさへの配慮も見逃せない。高い天井が開放感を生む室内は開口の工夫により、風を効率良く取り込みながら排熱。床下換気扇を標準装備するほか、建物周りの犬走りはコンクリートを一体化してシロアリや湿気の侵入をシャットアウト。家事動線やデザイン性の良さにもこだわる。

大城社長は「定期的に見学会も実施している。まずは問い合わせを」と話した。


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【企画特集】沖縄の木造住宅9社
◯有限会社ラムハウジング|心身ともにリラックス
◯夢ハウス 沖縄店|“天然無垢材”×独自技術
◯琉球ストーク株式会社|子育て世代の夢をカタチに
◯T home 株式会社|湿気の悩み家づくりで解決
◯木住いTECグループ|丈夫な木造 手にしやすい価格で
◯株式会社 秀建工業|開放的な「オールひのきの家」
◯リード・アーキテクト 株式会社|見えない場所まで健康に配慮
◯株式会社 新洋|見えない構造まで大切に


毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」
第2005号・2024年06月07日紙面から掲載

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週刊タイムス住宅新聞編集部

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