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2025年8月1日更新
話題の備蓄米でアウトドア飯|アウトドア×減災㉘
那覇市曙にあるアウトドアショップ「燈人(ともしびと)」のスタッフ・與那嶺康貴さんが「アウトドア×減災(災害による被害を少しでも食い止めるような行動や取り組み)」をテーマに執筆。今回は、最近話題の備蓄米を飯ごう(メスティン)で炊いてみたそうです。感想はいかに!
話題の備蓄米でアウトドア飯
レッツ! 備蓄米で飯ごう炊飯

飯ごうで炊いてみる
スーパーやコンビニでも並んでいる「備蓄米」を、メスティンというアルミ製の飯ごうと固形燃料で炊いてアウトドア×減災的に味わってみようと思います。
まず備蓄米を購入しました。ラベルには「複数原料米」とあり、じっくり見てみると、粒の大きさがまちまちなのがわかりした。
SNSなどで食べた人の感想をみると長期保存の影響から「特有のにおいがある」という声がありました。それは、脂質が少しずつ酸化するからだそう。また「ふっくら感が少ない」というコメントもありました。
その課題を克服すべくインターネットなどで調べて「お水の量や浸水時間、蒸らし時間を調整」しておいしくなるよう工夫してみました。
水の量は少し多めで
備蓄米は水分が少ない分、研ぎ水を入れると一気に吸収するようなので「最初のお水はすぐに捨てる」と良いようです。その後は水を2、3回替えながら優しく手早く研ぎます。水が透き通ってきたら浸水します。お水の量は普通のお米より少し多めにするとふっくらするようです。
SNSでは「浸水時に冷蔵庫に入れる」「冷たい水で浸水」「氷を2、3個入れる」などのアドバイスがありました。どうやら浸水の水の温度が低いとふっくら炊けるそうです。浸水時間は最低30分、1時間はつけておくと良いようです。
さらに水と一緒にみりん・酒・昆布・油などを少量入れると風味とコクが出るとのことでした。私は今回、アウトドアにも持って行きやすい「5センチほどに切った昆布」を一緒に入れて炊くことにしました。固形燃料(25グラム~30グラム)を五徳に置き、その上にしっかりと浸水させた1合のお米が入ったメスティンをセットしてライターで火をつけます。だいたい20分~23分で燃料の火は消えます。キャンプする人には定番の「ほったらかし炊飯」です。火が消えたらメスティンをタオルなどで包んで15分ほどしっかりと蒸らして完成です。
さて実食! 普通のお米と変わらず、とてもおいしく炊き上がりました。味付けに軽くて長期保存が効く「ふりかけ」もあると最高ですね。
もう一つの大きめなメスティンでは2合の備蓄米にレトルトパックの「ジューシーの素」を入れて炊いてみましたがこちらも食べ応えありです。ウチナーンチュのソウルフードであるジューシーの素は常温保存が効くレトルトパウチなのでレトルトカレーなどと一緒に備蓄しておくと便利です。
夏休みなのでお子さまと一緒に備蓄米で飯ごう炊飯にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?


固形燃料は25グラムから30グラムほど準備。20分前後で燃え尽きるので「ほったらかし調理」が可能

最後にタオルで包んで15分ほど蒸らしました
執筆者プロフィル

よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。
那覇市曙1-8-10
電話=098・866・5365
https://sites.google.com/view/tomoshibito/
毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第2065号・2025年8月1日紙面から掲載