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2024年6月7日更新

【企画特集】沖縄の木造住宅9社|有限会社ラムハウジング

県内では年々木造住宅のニーズが広がっている。その理由は建築コストだけでなく、健康へのこだわり、省エネへの関心、居心地の良さなどさまざまだ。また、昨今では住まいへの防災意識も高まり、耐震性の向上も木造住宅を考える上で重要な要素となっている。今週はそんな機能も快適も追求した魅力あふれる木の家を提案してくれる9社を紹介!



【有限会社ラムハウジング】

心身ともにリラックス

音響熟成Ⓡ木材 味わい増す“経年美化”
LDK。壁には幻の漆喰Ⓡ、柱や梁、床、天井、キッチン、食器棚には音響熟成Ⓡ木材が使われている。川上代表は「柱や梁は、一般的な木造住宅よりも太い材料を使っており、地震や台風などの揺れにも強い」と説明する


 「空 気がうまい家Ⓡ『ゆがふ家』」を手がけるラムハウジング(川上優代表)。住み手の健康を守り続けるため、自然素材にも造りもこだわっている。

木があらわになった室内は構造材から天井や床、建具まで全て「音響熟成Ⓡ木材」を使用。乾燥させる時にバッハの音楽を聴かせて、水分のみ抽出し、木の油分やエキスなどはそのままだ。建築士の川上晃奈さんは「木の細胞が残っているので、調湿・防菌・防蟻など木本来の作用は損なわれない。自然の力で快適な空間になります」と説明する。

清潔さを保つ秘訣(ひけつ)は壁にもある。微生物が含まれる「幻の漆喰(しっくい)Ⓡ」で仕上げることで、「空気中のホコリやにおい、化学物質などを吸着し分解。空気が澄みアレルギーのある方にもやさしいです」。また、光や熱に反応する「光熱触媒」で、壁の汚れを分解し掃除もしやすい。

「ゆがふ家」を建てた施主からは「空気が澄み、まるで森の中にいる気分」「眠りが深くなり、心身ともに癒やされています」などの声があがるほどだ。
 
幻の漆喰Ⓡを使った壁。「気温が3度以上あれば、においや有害物質などを分解できる。年中温暖な沖縄ではトイレや押し入れに使っても機能する」と川上代表

音響熟成Ⓡ木材を使った「うづくり」の床。木目の凹凸が浮き出ているので、足触りが心地いいうえに滑りにくい


材厚く耐久性高め

壁や屋根の造りも居心地の良さにつながっている。壁や天井は内部を遮熱シートで分断し二層の通気層を持つ。「外の熱は入れず、中の熱は逃がさない省エネ効果の高い工法を採用しています」。層内は空気が抜け、湿気などによる木材の劣化も防ぐ。

さらに、台風や地震などにも耐えられるよう、一回り大きい木材を採用している。「9センチ角の柱が一般的ですが、自社では11・8センチ角。梁の高さも24センチ~36センチにすることで、大空間でも頑丈な造りです」。木目の凹凸が浮き出た「うづくりの床」も3・8センチと厚く、床下に熱を伝えづらくし、結露を防ぐ。「梅雨時期でもべたつかず、凹凸のデザインは足触りの良さにも。木材は「暮らすうちにツヤも出て、『経年美化』します」。

ほかにも、微生物が有害物質を分解する「竹炭入り清活畳Ⓡ」を使い、和室は居心地のいい空間に。有用微生物群(EM)を敷地の四隅に散布し土壌を整備することも提案。今後は敷地を含めて健康的な暮らしを提供する。

川上さんは「家づくりはお客さまの人生づくりという思いで仕事をしています」と力を込める。


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【企画特集】沖縄の木造住宅9社
◯有限会社イスト|災害に強く、家計に優しい
◯夢ハウス 沖縄店|“天然無垢材”×独自技術
◯琉球ストーク株式会社|子育て世代の夢をカタチに
◯T home 株式会社|湿気の悩み家づくりで解決
◯木住いTECグループ|丈夫な木造 手にしやすい価格で
◯株式会社 秀建工業|開放的な「オールひのきの家」
◯リード・アーキテクト 株式会社|見えない場所まで健康に配慮
◯株式会社 新洋|見えない構造まで大切に


毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」
第2005号・2024年06月07日紙面から掲載

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週刊タイムス住宅新聞編集部

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