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2025年9月19日更新
[不動産の日2025]企業インタビュー|④とまとハウジング
土地や建物などが高騰し、住宅取得費も上がる昨今。暮らしの基盤であり、大切な資産でもある不動産を賢く取得し、生かす視点が求められている。ここでは、自社の強みを生かして不動産に関するサービスを展開する県内企業5社のキーマンにインタビュー。力を入れている取り組みや、今後の展望などを聞いた。

軍用地通し「自分ごと」に
とまとハウジング代表 川端 ゆかりさん

-御社の強みは
9人のスタッフ全員が不動産に関する資格を複数有する“不動産売買のプロ集団”で、2匹の看板猫もいます。
1999年の設立以来、中古住宅、マンション、土地、アパートなど収益物件の売買仲介、任意売却、不動産の相続相談など幅広く取り扱ってきました。特に軍用地売買は、ありがたいことに口コミなどで評判が広がり、現在では年間240件以上の取引実績があります。スタッフ全員が軍用地を購入し、リアルな経験をフィードバックしていることも、リピーター率の高さにつながっていると思います。
軍用地に関しては、さまざまな意見があります。私も本音を言えば、米軍基地のない沖縄を見てみたい。しかし、ある間は活用させてもらいましょう、というスタンスです。軍用地について知ることで、「フェンスの向こうの他人世界」ではなく、自分ごととして捉えるきっかけになれば、とも思っています。
-地銀との提携軍用地ローンや、投資セミナーなども行っている
軍用地は借り主が日本国のため、滞納リスクがほぼないことや、年間借地料が毎年約1%ずつ増えていることなどから、県内のみならず県外からもローリスクな投資として注目されています。そんな中でも県民の皆さまの軍用地購入を実現するため、昨年から「おきぎん×とまとハウジングⓇ提携軍用地ローン」の提供を始めました。県内在住者が対象で、当社で軍用地を購入した際に沖縄銀行から全額融資を受けられ、特別優遇金利(変動)が適用されます。

24年11月から「おきぎん×とまとハウジング 提携軍用地ローン」の提供を始めた。「最長35年の借り入れができ、自由に引き出しができる『軍用地カードローン』の適用も受けられます」と川端さん
また、月1ペースで少人数制の「軍用地投資セミナー」も開催。当社スタッフが軍用地のイロハを分かりやすく解説します。
設立30周年までの3年間における当社のビジョンは「美しい仕事で沖縄に貢献する」。目の前のお客さま一人一人に寄り添いながら、地元経済に寄与できる会社を目指します。
浦添市伊祖3-2-1
電話098-876-7380
https://www.tomato-okinawa.com
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第2072号・2025年09月19日紙面から掲載