巻頭特集・企画
2025年9月19日更新
[不動産の日2025]沖縄本島から宮古・八重山まで…沖縄県宅地建物取引業協会の業者会、9地区で活動
(公社)沖縄県宅地建物取引業協会では、沖縄本島から宮古・八重山地域まで9地区の業者会が活動中。その取り組みは、まちの発展や課題に応じ、地域色豊かだ。各会とも研修会や勉強会、セミナーを独自に開き、不動産取引に欠かせない知識や情報を共有。会員の資質向上に加え、スポーツ大会や寄付活動など社会貢献事業にも積極的だ。

地域色豊か 学び交流
那覇東地区 島田進会長

忘年会のビンゴゲームには子どもたちも参加した
真和志地区と首里地区が活動エリア。会員の資質向上や親睦を深めるため、研修会や交流会に力を入れています。昨年12月には約30社90人余が参加した「大望年会」を開催。9年前から寄付し続けている石嶺児童園の皆さんもご招待しました。当日は児童のかわいい余興で笑顔あふれるひとときに。子どもたちの成長と自立に役立てていただきたいと、後日、30万円余を贈りました。今後も会員と地域の方々に有益な事業に取り組みます。
那覇西地区 喜納兼功会長

喜納兼功会長(中央)から寄付金を受け取ったゴージャス理枝代表(左)
5月9日に定時総会を開催。前年度の事業報告や収支決算、今年度の事業計画案、予算案、役員改選案などが承認されました。総会ではインボイス制度の研修会や会員の交流事業を盛会に終えたことを報告。社会貢献事業として、子どもの貧困対策に取り組む団体代表に寄付金も贈呈しました。国際通りや県庁などがある沖縄の中心地が活動エリア。引き続き会員の学びや家主への情報提供、子どもの貧困をなくす活動に力を注ぎます。
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小禄・南部地区 武島多加雄会長

大役綱方として奮闘する地区会長でパワー不動産(有)たけちゃんほーむの武島さん
那覇市小禄と南部地域の4市3町にまたがり活動しています。20年以上関わってきた那覇大綱挽では昨年から綱の上に乗る大役綱方(おおやくつなかた)として引き手の先頭に立つなど、地域との関わりは深いです。また、物価高騰による困窮世帯を助けたいと、昨年から南風原町社会福祉協議会にお米を寄贈。メンバーからの寄付もあり約10万円分130キロを準備できました。社協の城間寿史会長からは「米不足や米の高騰が続くことしは特にありがたい。早速有効活用する」とお話がありました。
浦添・西原地区 名嘉真秀会長

宅建カップ少年サッカー大会に参加した子どもたち。やる気満々!
「宅建カップ少年サッカー大会」は毎年2月に青少年育成事業として取り組む小学生中心の大会です。浦添市・西原町・サッカー協会、保護者の協力のもと開催し続け来年で20回目。スポーツを通して子どもの育成や地域の発展をお手伝いできるのが喜びです。専門家を交えた法律改正の勉強会や交流を図るボウリング大会、違法看板調査パトロール、北部豪雨災害復旧支援募金も実施。幅広い活動で会員の学びや地域との交流を深めています。
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宜野湾・中城地区 宮城竜也会長

ビーチクリーンで心地よい汗を流した会員たち
昨年11月に宜野湾市のトロピカルビーチでビーチクリーン活動を行いました。コロナ禍以前は毎年行っていた活動で久しぶりの開催。清掃後はBBQで会員同士、親睦を深めました。活動エリアである西普天間住宅地区では、年明けから琉大病院の開院、春には琉大医学部の開校と開発が進んでおり、期待と同時にまちづくりの一端を担う業者会としての役割も感じるところ。今後も会員個々のスキルアップと活気ある業者会を目指します。
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中部地区 長嶺将賢会長

応急手当講習会で心肺蘇生法の説明を受け、実践する参加者
ことし40周年を迎えた当会は2市2町2村で幅広い活動を展開中です。134人が集った新年会や、関係団体や保証会社を招いた昨年11月の異業種交流会では、余興やライブでにぎやかに交流。一方で今年2月には「障害者差別解消法」について県の担当者を招き、不当な扱いとされる具体例や対応策を学びました。8月にはAEDの扱い方などを知る「応急手当講習会」を沖縄市消防本部で受講。誰もが安心して住まい選びができる環境づくりに尽力します。
北部地区 津波隆太会長

ビーチクリーンには多くの会員・家族が参加
昨年11月には地域貢献活動の一環として名護21世紀の森ビーチでビーチクリーンを実施。BBQで会員の親睦も深まり有意義な1日となりました。また同月にはカセイ㈲の宮城裕代表を招き勉強会。賃貸管理のさまざまなテーマについて参加者同士ディスカッション。それぞれの意見や考え方を聞き、多角的な視点で現場の課題解決につなげる力が身に付く場となりました。今後もお客さまや地域社会の信頼に応えられるよう取り組んでいきます。
宮古地区 宮國寿成会長

インボイス制度の講演も行われた地域研修会
会員の連携強化と住宅供給不足への取り組みをテーマに活動中です。昨年8月には行政と意見交換。農用地転用や景観条例への提案、空き家活用が有効で即効性がある点を共有しました。11月には宅建業協会による地域研修会で、平識太介税理士が「不動産にかかわるインボイス制度」について講演しました。当業者会のHPも年明けの運用目指して進行中。会員同士の情報交換、県内外へ日常的に情報発信ができると期待しています。
八重山地区 水上雅生会長

定時総会で多くの会員らと課題を共有
会員は現在22社と増加中。2月の定例会では、石垣市と連携した「移住者定住者向けの空き家バンク制度」で移住希望者への継続的なサポートを確認しました。4月からは韓国、香港、台湾への直行便が就航し、一層の経済活動が期待されるところ。一方で、技能実習生ら外国人労働者に対する賃貸物件の確保、空き家の利活用なども急務です。6月の定時総会ではこうした課題も共有。会員相互の連携で、地域社会のニーズに応えていきます。


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2072号・2025年9月19日紙面から掲載