【企画特集】沖縄の木造住宅｜琉球ストーク(株)

【琉球ストーク(株)】

子育て世代の目線で提案

施主の要望を最大限にかなえる

吹き抜けにより開放感のあるリビング。上部にある高窓は「光の取り込み方を何度もシミュレーションした」と幸治さん。テレビのある壁裏にはリモコンなどをしまう収納スペースも設置


 ｢私 たちも今まさに3人の子どもを育てているからこそ、子育て世代の目線で家づくりの悩みや不安を解決できます」と語るのは琉球ストーク（株）の川口幸治代表取締役、久美子さん夫妻。子育て世代向けの木造住宅を専門に手がけている。2人は「毎日の家事ストレスを減らし、小さなお子さんがいても安心して暮らせる家づくりをしています」と話す。

評判の良い効率的な間取りや育児のしやすい家事動線は、間取りプランナー、住宅収納スペシャリストの資格を持つ久美子さんが計画。「私たちも8年前に事務所兼自宅を建てたのですが、育児をする中で収納不足や動線の悪さなど気がついた事がたくさんありました。お施主さんが人生で一度きりのマイホームづくりで後悔しないように、立案の段階からしっかりと関わっています」と久美子さんは語る。


アーバンモダンな雰囲気のAさん宅外観。大理石のようなテクスチャーの外壁が重厚なたたずまいを演出


強固で省エネな住まい

光熱費が削減でき、災害に強い構造の住宅だとリスク対策につながる。同社では、長期優良住宅を標準としており、ZEH（1次エネルギー消費量が0.8以下の住宅）水準の省エネ性能や断熱性能を保っているので、電力消費を抑えながら一年中快適な空間で暮らせる。「太陽光パネルを設置してZEH化も可能ですし、より性能を求めるならZEHを上回る省エネ性能を備えたグリーントランスフォーメション（GX）志向型住宅も目指せます」と幸治さん。また、「耐震等級3、耐風等級2の最高グレードで構造計算をしており、災害にも強いです。住宅の長寿命化を図れる長期優良住宅で家族の安全を守ります」と説明した。

高温多湿な沖縄では湿気対策も欠かせない。梅雨はもちろん、夏は冷房で冷えた室内の空気と外気との寒暖差で夏型結露が発生し、壁内や天井などでカビが発生する場合もある。「当社は断熱材に『セルローズファイバー』を使用しています。原料が木質繊維でできているため調湿性能が高く、内部結露を抑制してくれます。さらに防音性能や防虫性能も優れています」


まるでホテルのような清潔感のある洗面所。収納もたくさんあり、機能面でも充実


デザインも機能面も

実際に同社で家を建てたAさん宅は、「ホテルライクな住宅に住みたい」の要望からAさん夫婦の要望に合わせて室内をモノトーンで統一。他にも、A夫人の「当時住んでいたアパートは収納の少なさや家事動線の悪さが気になっていた」という声を受け、半年かけて収納や生活動線を計画した。家族が使うための裏動線を設けて、リビングには物と汚れを落としてから入る。生活感を出さないためにテレビのある壁の裏側に収納スペースを設けて表から見えないようにした。

2人は「私たちは子育て世代が暮らしやすい木造住宅を軸に、施主の要望を最大限かなえる家づくりを行っています。今後も一棟一棟丁寧に向き合いたい」と笑顔で話した。


裏動線に備え付けられた壁面収納。わずか17センチの奥行でも細かく収納を計画


問い合わせは
琉球ストーク（株）
電話＝098・863・8643

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第2057号・2025年6月6日紙面から掲載