企業・ひとの取り組み
2024年11月29日更新
【人物紹介】顧客の期待 超える感動を|(株)ライフコーポレーション・取締役社長の新垣春彦さん[ひと]
建築および不動産の企画売買、賃貸管理・仲介を中心に幅広く事業を展開する(株)ライフコーポレーション。創業20年を迎えた今年8月、社長に就任した新垣春彦氏(50)は「お客さまから選ばれるために大切なのは何よりも『人』。人材力の底上げを図る」と話す。
不動産に長けた人材育成が最優先
(株)ライフコーポレーション
取締役社長 新垣 春彦さん
〈プロフィル〉あらかき・はるひこ/1974年、那覇市出身。県内の家賃保証会社で営業職に従事。退職後、(株)ライフコーポレーションの金城秀人会長(創業者・前社長)から声がかかり、2007年、同社へ入社。営業課長、常務取締役を経て、24年8月、取締役社長に就任した。宅地建物取引士。趣味は歴史を学び、知識や理解を深めること。座右の銘は「誰にも負けない努力」。
◆(株)ライフコーポレーション
電話=098・850・2222
https://www.life-group-okinawa.jp/
-就任して3カ月、心境は?
社歴17年、賃貸管理・営業に携わり、常務取締役の役職を経て、このたび抜てきいただいた。当社のあるべき姿を示した「10年後ビジョン」の中で、5人の社長を誕生させると掲げており、その1人目になったのは光栄。後輩たちが社長候補として続けるよう道を切り開いていきたい。創業者の金城秀人会長に感謝するとともに、これまでの取り組みを継承し、事業経営の深化を進めていく。
-社の強みは?
当社は「至誠・責任・貢献をもって人のために尽くします」を企業理念に、“沖縄一質の高い不動産会社”を目指している。本島南部を中心に建築・不動産管理・企画売買を軸に展開。建築のプランニングから施工、管理までを一貫して行うことができ、現在、賃貸管理戸数は3400室を突破。入居率は約99%と高稼働を維持している。
不動産の知識と経験を生かし、顧客のライフプランやステージに合わせた資産活用を提案している。誠実で正直な対応を心がけ、お客さまからの紹介がつながってここまでこれた。多くのお客さまや協力会社から、たくさんの支援をいただけたことが当社の強みかもしれない。本当に感謝申し上げる。
豊見城市宜保にある同社の外観。交差点の角に位置し、オレンジ色の看板が目印
-力を入れていることは?
人材力の底上げを図るため、根気強く人材育成をやり続けることが最も重要だ。そのため、外部と連携したスキルアップ・キャリア形成支援などの研修や社内勉強会を定期的に実施。社員同士が支え合い、刺激を与え合いながら切磋琢磨していくのがわが社の社風だ。
目指しているのは、お客さまが求めていることを常に先に考え、期待を越えるサービスを提供すること。そうしてお客さまに感動していただければ、必ず社員の成長につながると思うからだ。その成長が社員の自信やモチベーションアップにつながり、結果的に会社の成長にもつながっていると実感している。
また10年前から取り組むDXを推し進め、機械に任せられることは機械に任せ、人は人にしかできないことに注力していきたい。社員には大家さんや入居者さん、協力会社ともっと対話しなさいと伝えている。デジタル化が進む昨今、人のつながりはアナログ的な温かさがあったほうがいいと感じている。
-今後の展望は?
人手不足が続く中で、グローバル化を視野に入れた人材登用を考えている。多様な価値観を認め合い尊重してこそ当社の「ありたい姿」が実現できる。再来年までには実現したい。
原状回復 貸主負担0円
スピーディーな入居促進も
(株)ライフコーポレーションは2021年から、同社にアパート管理を任せると、退去後にかかる原状回復費用のうち、貸主負担がなくなる沖縄初のサービスを行っている。新垣社長は「民法改正で原状回復のルールが明確化された影響から貸主さまの負担が増える傾向にある。その際は原状回復費用を当社が負担するサービスが有効。賃貸経営において、経費負担の大部分が減るため、安定した収益が見込めるようになる」と説明する。
原状確認などの手間が省けるため退去後の修繕工事がスピーディーに開始でき、次の入居者の入居開始が早められるため、賃料収益向上(未収金期間の減少)にも役立つメリットもある。詳細は同社HP参照=上写真。
↓画像をクリックすると、夢(株)ライフコーポレーションのホームページに移動します
原状確認などの手間が省けるため退去後の修繕工事がスピーディーに開始でき、次の入居者の入居開始が早められるため、賃料収益向上(未収金期間の減少)にも役立つメリットもある。詳細は同社HP参照=上写真。
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取材/金城絵里子(ライター)
毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」
第2030号・2024年11月29日紙面から掲載