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2025年10月24日更新

「子どもがはだしで遊べる場を増やしたい」 沖縄で冷却人工芝を扱う43歳女性の、暮らしの思い出とこだわり|家々人々

自社開発の冷却人工芝を提供する(株)COOOL 沖縄オフィスの宮良ゆかりさん(43)。「私たちが手がけた公園の芝で、子どもたちがはだしになって遊ぶのを見るのが好き。そんな場所をもっと増やしたい」と優しい母の表情を見せる。

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遊び場に母の優しさ込め

みやら・ゆかり/1981年、那覇市出身。小学6年生のとき豊見城市に移住。専門学校で学び、インテリアコーディネーターの資格を取得。インテリアショップ、大手住宅建設会社を経て、2022年、(株)COOOL沖縄オフィス(代表・濱口光一郎)に入社。窓口業務から現場施工まで手がける。2人の子の母。趣味はゴルフとフットサル。


■幼少期の暮らしの思い出は
沖縄に昔からよくあるセメント瓦の平屋に、両親、姉、弟の5人家族で住んでいました。毎晩、寝る前に木製の雨戸を閉めるのが子どもの役目。とても懐かしいです。

母は当時、ナショナルショールームに勤めていて、週末に連れていってくれました。そこのキッチンでままごとをするのが好きで、自然と間取りやインテリアに興味を持つようになり、憧れの家の間取りをよく描いていました。

小学6年生のとき、新築した豊見城の家に引っ越したんです。台所は母の職場の最新システムキッチンで、ビルトインの食器乾燥機やボタン式のレンジフードに心が踊り、台所に立ちたくて、食器洗いを手伝ったりしました。

そこで初めて子ども部屋も与えられました。姉と共有でしたが、憧れの2段ベッドを部屋の真ん中に置いて空間を仕切り、自分の机の前には好きなアイドルの写真を貼ったりして、すごくワクワクしました。

■現在の暮らしでこだわりは
子どもが小学生になるのをきっかけに、マンションを購入しました。前職時代でしたが、当社の熱くならない人工芝と天然素材の塗料を気に入り、バルコニーと子ども部屋の壁に取り入れました。とても快適で満足しています。

模様替えが好きで、家族が寝た後によくやっています。インテリアはモダン調のシンプルなものが好きなんですが、子どもが小さいと理想通りとはいきません(笑)。ただ、物は増やさないように気をつけ、収めやすく中が見えない収納を置いています。片付けが難しいと続かないので、簡単に片付けられることが大事。どうしても買いたいものがあるときは、代わりに何かを捨てるのがこつです。

■今後の目標は?
私自身、生活に取り入れてその良さを実感している当社の人工芝を一般家庭だけでなく、保育園や公園などにも、もっと広めたいです。また、沖縄は高齢者世帯が増えていて、庭の草刈りに悩んでいる人がすごく多いと感じています。ある年配の方は、草刈りができなくなり、人工芝への張り替えを依頼されました。それをとても喜んでくれて、3年たった今も「遊びにおいで」と連絡をくださいます。困りごとを解決したときの「ありがとう」という言葉は重みが全然違う。これからも人と人とのつながりを大切に、沖縄の暮らしに役立ちたいです。



 現在の住まい 

9歳と6歳の子どもがおり、小学校入学を機にマンションを購入。子ども部屋は、自社で扱う天然素材の塗料を家族で塗った。「調湿と消臭効果があり快適です」と笑顔で話す。


フットサルを楽しむ

高校生のころは女子サッカー部に所属。現在もサッカー仲間が集うフットサルチームで汗を流す。今年、県内で行われた社会人のフットサル大会で見事、優勝。「平均年齢が46歳と、出場チームの中では最年長でしたが、シュートを決めることもできたし、優勝もできて、すごくうれしかったです」と声を弾ませる。
 
◇    ◇    ◇
 
 
 ホッ  と空間
はだしで遊ぶバルコニー
マンションの玄関を開けると人工芝を敷いたバルコニーの緑が目に飛び込み「来客が驚く」と宮良さん。熱くならない芝ではだしになり、「安心して遊ぶ子どもたちを見ると癒やされます。ママ友も『いいねー』としみじみ言いますよ」とほほ笑む。
 

取材/赤嶺初美(ライター)
毎週金曜日発行 週刊タイムス住宅新聞
第2077号・2025年10月24日紙面から掲載

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