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2024年9月6日更新

レンタルスペースEir(エイル)(うるま市)|空き家だった実家を活用[インテリアコーディネーター ICアイ]

協力/沖縄県インテリアコーディネーター(IC)協会
沖縄県インテリアコーディネーター(IC)協会の会員がインテリアのプロの視点から県内でおすすめの空間を紹介。今回は大城真紀子さんが、空き家となっていた実家をリフォームしたレンタルスペースを紹介します。

空き家になっていた築39年の実家をリフォームし、レンタルスペースとして提供している「Eir」。どこか懐かしく、ホッとする空間で、施主の又吉さんの「新しい事にチャレンジしたい方や、交流の場になれば」という思いが込もっています。

新築時に思いをはせ、既存を残した部分やDIYした部分など、新旧がミックスしたステキな空間の一部をご紹介します。
 
①リビングの格天井は既存のまま。中央は鏡になっていて、新築時のこだわりを感じる。新しく設置したという照明もなじんでいる

①天井面の造作

玄関とリビングは、寺院などでも用いられる格天井(ごうてんじょう)。一部には鏡が施され、建築当時のこだわりを感じます。中央の照明用ダクトレールは後から設置したそうですが、初めからそこにあったかのようになじんでおり、いい意味で存在感のなさにキュンとします(笑)

 
②和室は畳や障子以外は、既存を生かした。床の間には両親が残したコレクションを飾っている

②和室

畳と障子戸を一部、取り換えただけで、ほとんど既存を生かしたそうです。床の間には、残されていたご両親のコレクションの中から厳選したものが飾られています。

 
③玄関中央にある掲示板は、鏡の上に黒板シートを施したもの
 
③玄関

現在、掲示板として利用している部分は鏡だったそう。鏡の上に黒板風のシートを施しています。天井の照明器具は、もともと廊下にあったものを「玄関に合いそう」と取り換えたのだとか。壁面のタイルや靴箱も、既存を手入れして残したことで新築にはない深みのある空間となっています。=おわり


リフォーム前のリビング。格天井は既存のまま


玄関もタイルなどの内装は手入れだけして残した


今回の執筆者
大城真紀子(おおしろ・まきこ)
インテリアコーディネーター(IC)協会広報チーム所属
★IC協会では、空間づくりのちょっとした相談に対応する「ちょこっと相談」を受け付けている。詳細は同会のホームページで確認を。
https://ic-okinawa.com/

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2018号・2024年9月6日紙面から掲載

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