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2025年9月19日更新
[不動産の日2025]企業インタビュー|①株式会社 シナジートラストキャピタル
土地や建物などが高騰し、住宅取得費も上がる昨今。暮らしの基盤であり、大切な資産でもある不動産を賢く取得し、生かす視点が求められている。ここでは、自社の強みを生かして不動産に関するサービスを展開する県内企業5社のキーマンにインタビュー。力を入れている取り組みや、今後の展望などを聞いた。

資産を守る賃貸経営
株式会社 シナジートラストキャピタル(左から)
プロパティコーディネーター 金城 亮さん
アセットコーディネーター 安座間 美佐子さん
プロパティマネージャー 安里 裕輔さん

-御社の強みは
安座間 多くのアパートメーカーは、まず土地の広さから建物のサイズを決め、収益計算を行いますが、私たちは住む人の「ペルソナ」を設定することから始めます。地域住民の年齢層や職業、家族構成、近隣の学校や病院などを踏まえて「誰が住むのか」を考え、その層に合う間取りや家賃を設計していきます。
金城 一般的な2LDKや3LDKの賃貸では、築年数や家賃の安さで競争になりがちです。そこで私たちはハイエンド層をターゲットにした賃貸ブランド「グラージュエ」を立ち上げました。90平方メートルクラスの広さ、分譲マンション並みの仕様、駐車場2台並列、大型犬可など、他にはない価値を提供。「ここに住みたい」と選ばれる物件になりました。また、事業収支も表面利回り目標を7.5%以上にすることで、オーナー様から選ばれる提案になってます。
安里 建築後の管理も重要です。植栽の手入れをマメに行い、夜間巡回で街灯のチェックもしています。物件の雰囲気を保つことが、入居者満足や資産価値向上につながります。
-問い合わせの多い案件は
金城 古い収益物件を相続した、あるいはこれからの相続が不安、という相談です。築年数がたつと修繕費や空室で収益が下がりがち。私たちは家賃改定や借り換えを提案し、修繕費を確保しながら収益改善につなげています。当社は相続コンサルティングが出発点。セミナーや相談を通じて「次世代にどう財産を引き継ぐか」という相談も多いです。
-今後の目標・展望は
安座間 「グラージュエ」ブランドに注力したいと考えています。ターゲットが明確で競合が少なく、資産価値を守りつつ収益を上げられる点をより多くのオーナー様に知っていただきたいです。
安里 資産をもめごとの種ではなく、次世代が「喜んで引き継ぎたい」と思える財産に育てることが私たちの使命。建築から管理、相続対策まで長期的な視点で「幸せ相続計画」が実現できるよう、トータルに提案していきます。
中城村南上原1007
電話098-963-9269
https://synergy-plus.group/
↓画像をクリックすると「グラージュエ」の物件ページに移動します

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第2072号・2025年09月19日紙面から掲載