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2025年7月18日更新

【人物紹介】映像の臨場感 広めたい|Relive Droneの浦崎幹人さんと浦崎志至さん[ひと]

昨年の5月に兄弟でFPV(First Person View)ドローンの運用を専門とする「Relive Drone」を設立した浦崎志至さん(23)と幹人さん(25)。2人は「これまで見たことがない画角や視点からの映像がFPVドローン映像の魅力」と力を込めて話す。

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建物×ドローン 新たな視点を追体験



Relive Drone

浦崎 幹人さん(左)

〈プロフィル〉
うらさき・みきと/2000年 南城市生まれ。知念高校卒業。大学を中退し、2021年福岡で新規事業設立準備。24年にRelive Droneを設立し、事業部長に就任。二等無人航空機操縦士。好きな言葉は「全てはめぐり合わせ」。

浦崎 志至さん(右)
〈プロフィル〉
うらさき・もとし/2002年 南城市生まれ。知念高校卒業。大学を中退し、福岡の船会社に勤務。24年にRelive Droneを設立し、執行役員に就任。一等無人航空機操縦士。趣味はダーツ。

◆Relive Drone
南城市大里平良2165-1 2F
電話092・600・4536

https://relivedrone.com/

―ドローンに興味を持ったきっかけは?

 幹 人  2021年に、翌年からドローンを用いた外壁調査が可能になると建設業を営む父から聞き、その際に「ドローンをやってみないか」と声をかけられました。ちょうど新しい事を始めたいと思っていたので、福岡で勉強し、民間資格を取得。その後、国家資格の二等無人航空機操縦士も取得しました。

 志 至  元々福岡で働いていました。兄がドローンについて学んでいるのを知り、自分もこれから成長していく業界に挑戦したかったので、インストラクターの資格や一等無人航空機操縦士を取得しました。勉強しているうちにドローンの魅力に引き込まれ、さらに技術を磨くため、国家資格取得後に東京にあるコミュニティーと福岡を往復する生活を半年ほど行いました。

―事業内容は?

 志 至  マイクロドローンで建物の内外を撮影し、プロモーションビデオの作成、建物の現状確認、外壁の点検作業が主な業務です。マイクロドローンは小型なので室内や人物の近くを飛行でき、狭い空間でもくぐり抜けられます。

 幹 人  これまで撮影されたことがない新しい画角や視点の映像は見ていてとても面白いです。風景やイベントなどの撮影や、個人の方からの依頼も受け付けています。


名古屋モザイク工業(株)沖縄ショールームで撮影した映像の一部(Relive Drone提供)

―FPVドローンとは?

 志 至  私たちはマイクロドローンの中でも、FPV(First Person View)ドローンを専門に使用しています。ドローンのカメラの映像を、専用のゴーグルで確認しながら操縦するのが特徴です。機体を目視しながら操縦できないため、動かすには技術が必要ですが、ドローンの視点をリアルタイムで確認しながら撮影できるので、よりダイナミックな映像になっています。

 幹 人  使用しているFPVマイクロドローンは自作で、既成品と比較すると制御が難しいですが、その分より細かい操作や、状況に応じた機体を選べます。また、基本的にワンカットで撮影しているので、FPVドローン視点の臨場感をそのまま体験できます。社名の「Relive」は「追体験」を意味し、FPVドローンの映像を多くの方に体験してほしいという思いから命名しました。

―今後の目標は?

 志 至  FPVマイクロドローンの映像の魅力を広めることです。ドローンで建物を撮影している人は全国的にも少ないですが、空間を撮影するFPVドローンとの相性は良いと思う。私たちの得意な映像技術で、建設業界に携わる方を幅広くサポートしたい。

 幹 人  ドローンを活用して、人材不足を補う事業の手伝いや、多くの方に喜んでもらえるイベント・普及活動にも取り組んでいきたい。今後はAIドローンを活用した事業を検討中です。

 
ファイナリストに選出
ファイナリストに選ばれた動画は、Relive DroneのYouTubeチャンネルで公開中

今年の6月、幕張メッセで開催されたジャパンドローンショーで、志至さんが日向神ダム(福岡県)を撮影した動画「春風に誘われて桜舞う空」が、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)とデジタルハリウッドが主催した「Drone Movie Contest 2025」の縦ショート動画部門のファイナリストに選ばれた。

志至さんは「今後の仕事をする上で自信になった」と喜びを語った。
 
取材/伊波克朗
毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」
第2063号・2025年07月18日紙面から掲載

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