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2024年1月19日更新

【人物紹介】子育て世代の家造り支援|琉球ストーク 株式会社 代表取締役 川口幸治さん  川口久美子さん[ひと]

子育て世代向けの木造住宅を専門に設計施工を行う「琉球ストーク(株)」。代表取締役の川口幸治さん(39)と妻の久美子さん(42)も3人の子がおり、「安心して子育てできる家づくりを応援したい」と笑顔で話す。

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琉球ストーク 株式会社
代表取締役 川口幸治 さん(左)・川口久美子 さん(右)


〈プロフィル〉
かわぐち・こうじ/1984年沖永良部島生まれ、奄美大島で育つ。オーストラリアの大学に進学。帰国後、東京で美容師となる。2011年、父が経営する建築業「(株)ストーク」(奄美)の沖縄営業所として「琉球ストーク(株)」(那覇市)に入社。2級建築施工管理技師を取得。16年、同社代表取締役に就任。

かわぐち・くみこ/1981年、神奈川県出身。短大で服飾造形を学び、大手アパレルメーカーに入社。東京と神奈川の店舗で店長を務める。2012年、川口幸治さんと結婚。沖縄移住。3人の子を出産。20年、夫の会社に入社。住宅収納スペシャリストとして家づくりをサポート。整理収納アドバイザー準1級。

◆琉球ストーク(株) 那覇市字安謝205 電話098・863・8643



-会社設立までの経緯は?

幸治 私は以前、東京で美容師をしていました。結婚するとき、奄美大島で建築業を営む父から事業継承について話があり、思い切って転職を決意したんです。那覇市で沖縄営業所をスタートさせ、その後、一般建設業許可を取得。現在の場所に事務所兼自宅を建てました。

久美子 私はアパレル業界にいたのですが、結婚後、沖縄に移住して3人目を出産した時に育児や仕事の両立を考え、夫の会社に入り経理事務をするようになりました。その後、整理収納アドバイザーの資格を取得し、効率的な家事動線を目指した間取りなどを提案しています。


-異業種へ転職した感想は?

幸治 不安やプレッシャーはとても大きかったです。小さいころから見てきた身近な仕事ですが、現場管理者として親ほどに年の離れた職人の皆さんを統率しなければならず、必死で勉強しました。ただ、お客さまが何を求めているのか、どうしたら喜んでくれるのかを考える点は美容師も建築業も一緒で、すごくやりがいがあるし楽しい。当社は特に子育て世代の家づくりに力を注いでいて、私たち夫婦も子育て中なので、同じ目線で経験を提案に生かすことができる。それを強みとしています。

久美子 色や形の組み合わせ方など服飾の経験も役立っています。施主ご家族のことを思いながら間取りを考えるのがとても楽しい。私からの提案は施主ご家族の日常生活面を優先するので、設計構造や予算面からの視点もある夫とは、ときにぶつかることもあります。社長であっても夫だから忖度(そんたく)なしに意見を言うので(笑)。

幸治 お互いに施主ご家族の喜ぶ家をつくりたいという思いは同じ。だからこそぶつかるし、予算などが厳しい状況でもアイデアが湧き、より良い提案につながっていると思います。


-今後の目標は?

幸治 住宅取得費用の高騰が続いていますが、子育て世代でもマイホームが持てる、その夢をサポートしていきたい。

当社の木造住宅は、大型台風やシロアリ、地震などにも強い構造計算で設計。省エネ性能もZEH水準(1次エネルギー消費量が0・8以下の住宅)を標準としています。また、それぞれの家族のライフスタイルに合わせた家事効率の良い間取りも喜ばれています。これからも安心して子育てできる家をつくっていきたいです。

久美子 「実家」は子どもたちの拠点となり、心のよりどころになる。そんな家づくりの楽しさを感じてもらい、不安や疑問を解消する家づくり勉強会も定期的に実施中。今月末にも開催予定で誰でも参加できるので、お気軽にお問い合わせください。



家事はかどる間取り提案

子育て世代向けの家づくりで定評のある琉球ストーク(株)。同じく子育て世代である川口代表夫妻の提案力が顧客の満足度につながっている。

特に好評なのが、効率の良い家事動線や育児のしやすい親の視点が取り入れられた間取り。浴室、脱衣所、ウオークインクローゼットが連なるランドリールームに家事台を設置するなど=写真、住宅収納スペシャリストである久美子夫人の提案力が光る。

「私たちも8年前に事務所兼自宅を建てましたが、育児をする中で気づいたことがたくさんあったんです。施主ご家族にとって夢のマイホームづくりで後悔が出ないよう、プランニングの段階からしっかりと入らせてもらっています」と心強い。


取材/赤嶺初美(ライター)
毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」
第1985号・2024年01月19日紙面から掲載

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