企業・ひとの取り組み
2025年7月11日更新
【人物紹介】「先義後利」の教え大切に|(株)UMUIE 代表取締役 柴引和彦さん[ひと]
(株)UMUIEは、「売却や購入がお客さまにとって本当に最善なのか、現在抱えている悩みや将来のイメージまで一緒に考えていくことからスタート」と同社代表取締役の柴引和彦さん(40)。不動産売買のプロデューサーとして、顧客一人一人に合わせて丁寧にサポートする。
安心感がある不動産相談目指す

(株)UMUIE
代表取締役 柴引和彦さん
〈プロフィル〉
しばひき・かずひこ/1985年うるま市出身。2024年に(株)UMUIEを創業し、不動産売買、相続に関する相談、空き家管理サービスを手掛ける。不動産を通して関わる全ての人たちが笑顔になれるよう、それぞれの想いに、想いで応え続けるために、うちなーぐちの「うむい(思い・想い)」と「家」を合わせた社名にした。
◆(株)UMUIE
うるま市西原692-5
電話=090・1942・6693
https://UMUIE.com
―会社立ち上げのきっかけは?
さまざまな仕事を経験した中で、人のためになる事ができるのではないかと思い、不動産会社に就職した。そこでは、人としてのあり方、何のために仕事をするのかなど、精神的なことも含めて勉強させてもらった。
働きながら知識や経験を重ねて、もっとこうしたいという思いが募ってきた。ものすごく好きな会社だったが、徐々に自分がやりたい方向が見えてきた。これまで教わってきたことを体現したい気持ちもあり、それは他社ではできないし、40歳手前でもう1回チャレンジしてみようと思い独立を決めた。
不動産売買の仲介を中心に、今後は相続したけれど使っていない空き家やセカンドハウスの管理サービス、終活相談にも力を入れていきたいと思っている。
私の性格は保守的で、話すことも得意ではないから、営業が苦手。だから、私はお客さまが相談しやすい環境をつくり、その中で売りたい理由、買いたい動機の背景をしっかり聞いて認識し、共感することを意識している。目的を明確にして提案していく中で、時には、売らない・買わない選択肢もしっかり伝えている。
―会社のモットーは?
前職の上司に「先義後利」という言葉を教えてもらった。まず、お客さまや社会にとって正しい事を行い、その結果として利益を得ているという考え方で、これを体現し続けることを心がけている。
もちろん企業にとって利益は大事だが、当社は小規模だからこそ可能な、迅速な意思決定と行動力、そしてお客さまとの密な関係構築という強みこそが「先義後利」を体現していると思う。
―インスタグラムのユニークな投稿の狙いは?
多くの不動産会社の中でお客さまに選んでもらうには、やはり私自身を知ってもらうことだと思った。当社は「一人社長」なので、私自身が商品。だからこそ、私自身を磨いて価値を上げ、私を知ってもらうことが大切だと思っている。
物件紹介の動画は、どのような見せ方をしたらよいのかを常に考えている。動画を見て、気になる物件を実際に見に来てもらったり、売却相談の依頼につなげたりしていきたい。
不動産会社に相談に行くのは、どうしてもハードルが高いイメージがあるので、その壁を取り除きたい。インスタグラムで私の顔や人柄を知ってもらうことで、相談にいらした時に「初めまして」ではない安心感を持ってもらえたらうれしい。

友だち感覚で、気軽に相談できる雰囲気づくりを大切にしている
Instagramで情報発信
お役立ち情報も満載!

物件紹介のほかにも、不動産に関するお役立ち情報をInstagramで発信。
https://www.instagram.com/shiba_rooooom/
企画から撮影、編集まで一人で行っているInstagramでは、おすすめ物件の紹介はもちろん、売却や購入時のポイントや住宅ローン、税金対策についてなどの不動産に関するお役立ち情報、柴引さんの人柄が分かる親しみやすい動画まで、幅広い情報を発信している。
「不動産売買の相談が気軽にできるコンテンツとして重要視している。今は週1回くらいのペースでアップしているが、興味を持ってもらえる情報をできるだけ毎日更新して、皆さんに認知してもらえるよう努力したい」と話した。
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取材/松島成子(ライター)
毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」
第2062号・2025年7月11日紙面から掲載