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2024年11月22日更新

[お住まい拝見+]内外の境界あいまいに|㈲ロフト建築設計事務所

「お住まい拝見」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介する。

内外の境界あいまいに

庭まで一体となるリビング・ダイニング。掃き出し窓の上部は、室内外とも高さと仕上げをそろえることで境界をあいまいにしている

11月8日号「伸び伸び遊べ目届く家」Oさん宅
㈲ロフト建築設計事務所


Oさん宅は広い芝庭を囲むL字型の住まい。その芝庭や中庭を生かした伸びやかな造りが特徴だ。

まずはリビング・ダイニング。6枚引きの掃き出し窓をフルオープンにすると庭まで一体となり、抜群の開放感だ。サッシ上部は高さと仕上げをそろえることで室内外の境界をあいまいにしている。居室の天井高は3.5メートルあり、サッシは2.4メートル。その高低差を活用してロフト収納を設けた=下写真
 
室内側から見ると、掃き出し窓上部はロフト収納になっている。居室の天井高と窓サッシの高低差をロフトとして活用した

玄関は、ガラス張りの中庭へ視線が抜ける。はめ込み式の大きな窓が一体感を演出している。さらに、リビング側からも中庭を望めるように窓を設けたことで、中庭が玄関とリビングをつなぐパイプ空間となっている。
 
玄関に隣接するガラス張りの中庭。庭への抜けで、広がりを感じさせる


玄関の外。こちらも壁の色や床のタイルを室内とそろえることで、一体感や統一感を演出する

撮影/比嘉秀明 取材/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2029号・2024年11月22日紙面「今月の表紙から・2024年11月」より掲載

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