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2024年3月22日更新

[お住まい拝見+]風で涼しさも清潔さも|IGArchitects

「お住まい拝見」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介する。(紙面連載「今月の表紙から・2024年3月」より転載)

風で涼しさも清潔さも


室内は床を土間コンクリート、天井から伸びる垂れ壁をノコメ型枠のコンクリート打ち放しにするなど仕上げ方を変え、同じ素材でありながら、異なる質感を表現している


3月15日号「一本柱の大空間で憩う」 /Mさん宅
IGArchitects


開放感あふれるワンルームでありながら、一本柱で住宅を支えた天井から伸びる垂れ壁によって隠れ家感もあるMさん宅。台風の強風にも耐えられる大きなガラス戸を開けると、海風が室内全体に通り抜ける。Mさんは「涼しさだけじゃなくて、風がほこりや愛猫の毛を勝手に掃き出してくれるから、苦手な掃除もラクになった」とうれしそうに話す。床をほうきで掃く回数も減ったという。

また、室内は木で造作したキッチンやインテリアが際立っていた。なかでも、お気に入りなのが「形に一目ぼれした」というアンティークのランプ=右写真。「特に夜は明かりと電球を覆うカバーの模様も天井や柱に反射し、部屋が華やかになるのがいい」とMさん。
 
大きなガラスの引き戸から入り口へ風が抜ける。垂れ壁が日差しを遮り、室内は「涼やかな日陰」のようだ(写真は建築士提供)
 
ランプは年代ものの機織り機の上に置かれている。ほかにも工芸品のかごなどを飾っている

撮影/桑村ヒロシ  文/市森知
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1994号・2024年3月22日紙面「今月の表紙から・2024年3月」より掲載

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