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2026年1月23日更新

[お住まい拝見]敷地は21坪…だが「思ったより広く感じる」明るい室内 家族5人が自然と集まる、沖縄の木造2階建て|リード・アーキテクト沖縄(株)

[LDKを2階に配置]
住宅街にあるTさん(47)宅は、約21坪の狭小地でありながら2階にLDKを配置することで明るく広々と感じる空間づくりが特徴の木造2階建て住宅だ。

交通量の多い通り沿いにあるTさん宅。LDKを2階に配置することで外部の視線を避けつつ、大きめの窓から採光をとって明るい空間になるように工夫している。フローリングは無垢(むく)材で木のぬくもりが感じられる

21坪でも明るく開放的に

自然に家族集う空間
Tさん宅
 木造/自由設計/家族5人 
 
LDKの隣に子ども部屋を配置することで大人の目が届きやすく、家族の気配が感じられる造りになっている。壁材は漆喰で手仕事の趣が見られる

1階から階段を上がると明るく広々としたLDKに至る。「明るいLDKを要望した」というTさん宅は木造2階建てで、夫婦と子ども3人が暮らす。1階は寝室と個室、ウオークインクローゼット、洗面室、脱衣所、浴室。2階はLDK、子ども部屋、和室で構成されている。

Tさん家族は、数年前に購入した中古住宅に住んでいた。Tさんは「実家や小学校が近く、交通の便もいい立地でしたが、家の中が暗いことが不満でした。交通量の多い道路に面していて、外からの視線も気になっていた」とふり返る。いろいろ検討したが、建て替えすることに決めて昨年5月に完成した。新居はLDKが2階にあり、外からの視線を避けつつ、窓から十分な採光を確保している。
 
和室はTさんのお気に入りの場所。畳の上で昼寝をしてくつろいでいる
 
1階の寝室の壁の一面は黒色の漆喰でシックに仕上げ空間にアクセントをつけている

約21坪という限られた敷地に家族5人が快適に住める家をどう建てるか。いろいろなプランを検討した結果、コストとの兼ね合いも見て木造2階建てを選択した。「基礎工事の現場を見た時はその狭さに驚きましたが、住んでみると思っていたよりも広く感じます」と話すTさん。LDKは居心地が良く、以前よりも家で過ごす時間が増えているという。子どもたちも自分の部屋よりリビングで過ごすことが多く、家族が自然に集まる空間になっている。

木のぬくもり感じ

キッチンは対面式で黒を基調とした落ち着いた雰囲気。「夫も使いやすいように少し高めに造ってもらいました」と夫人(44)。家事動線も良く、脱衣所にある乾燥機から取り出した衣類を隣接するウオークインクローゼットにそのまましまえるなど効率的で使いやすいという。
 
キッチンはTさんも使いやすいように少し高めに造っている
 
 
住み心地についてTさんは「断熱性が高い木造住宅のためか室内は熱がこもりにくくて過ごしやすい。エアコンの効きも良いです。フローリングは無垢(むく)材で木のぬくもりが感じられて心地いい」と満足そうに話した。
 


ここがポイント
部屋の広さを最大限に
 
片流れの勾配屋根によってリビングは天井が高く、開放感がある

北と東と南の三方が道路に接する敷地に建つTさん宅。限られた敷地の中でコストを抑えつつ、いかに明るく広々とした空間に感じさせるか。リード・アーキテクト沖縄のプランナー小野章子さんは「生活の中心となるLDKを2階に配置することで、通行人や車からの外部の視線を回避し、南側に大きな窓を設けることを提案しました」と話す。片流れの勾配屋根によりリビング側は天井が高く、開放感を演出している。また、各部屋の備え付け収納は最小限にして、ウオークインクローゼットに集約することで部屋の広さを最大限に確保。「各部屋の収納は生活スタイルの変化に合わせて家具で対応することも提案しました」

敷地は台形でセットバックの制限もあったが、施主から要望があった駐車スペースを確保するため1階の床面積を少し抑えて、その分、2階が1階部分から外に張り出した「跳ね出し」にすることで、居住空間を確保している。
 
外観。右の駐車スペースを確保するために1階の床面積を抑えた分、2階を1階部分から張り出すことで居住空間を確保
 
LDKの隣に子ども部屋を配置することで、子どもたちが帰宅や外出の際に必ずリビングを通るので大人の目が届きやすく、家族の気配を感じられるよう配慮した。

脱衣所兼洗濯室には、室内干し用のバーを設置。隣接する洗面室には乾燥機から取り出した衣類を畳める作業台も設けて、効率的に家事ができるよう工夫している。
 
2階の兄弟2人の子ども部屋は、子どもたちが成長した際には仕切りによって個室になる造り
 
洗面室の奥にはウオークインクローゼットを設置

[DATA]
家族構成:夫婦、子ども3人
敷地面積:71.13㎡(約21.5坪)
1階床面積:38.09㎡(約11.5坪)
2階床面積:43.88㎡(約13.2坪)
建ぺい率:61.69%(許容70%)
容 積 率 :115.24%(許容200%)
用途地域:第一種住居地域
躯体構造:木造
設  計:(株)SheeD建築設計
施  工:リード・アーキテクト沖縄(株)
電  気:フォーアス沖縄
水  道:(有)大丸設備
左  官:當山官業

問い合わせ
リード・アーキテクト沖縄(株)
電話=098・894・8027
https://leadarchitect.ti-da.net/

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撮影/高野光(フォトアートたかの) 文/池原拓
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2090号・2026年1月23日紙面から掲載

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週刊タイムス住宅新聞編集部

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