お住まい拝見+
2023年9月29日更新
[お住まい拝見+]階段で楽しむ風景 秘密の入り口も|(株)一級建築士事務所 STUDIO MONAKA
このコーナーでは、巻頭企画「お住まい拝見」「こだわリノベ」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から・2023年9月」より転載)
階段で楽しむ風景 秘密の入り口も
2階から見た階段。大きな窓の向こうに、建物の西側に広がる空と街並みが見える。建築士の仲本兼一郎さんは「西日が当たる西面は一般的に閉鎖的にするが、人が居続ける場所ではない階段に窓を設けることで、西日の影響を抑えながら、この土地ならではの風景を取り込めるようにした」と話す
9月15日号「大開口+土間で奥行き」
Tさん宅/(株)一級建築士事務所 STUDIO MONAKA
バイクが置ける土間スペースをリビングの一角に設けたことで、バイクのメンテナンスをしながらでも家族との時間を楽しめるTさん宅。階段部分でもさまざまな楽しみ方ができる。
例えば景色。階段の西側はほぼ全面が大きな窓になっており、外の風景を望むことができる=上写真。妻は「空が広く見え、特に夕日がきれいです」と話す。
踊り場には縦55㌢×横70㌢の小さな穴=下写真。茶室のにじり口のように、子どもたちが入っていく。「実は玄関収納の上にあるロフトにつながっているんです」とTさん。子どもたちは秘密基地のように遊んでいるという。
取材/出嶋佳祐
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1969号・2023年9月29日紙面「今月の表紙から・2023年9月」より掲載
この連載の記事
この記事のキュレーター
- スタッフ
- 出嶋佳祐
これまでに書いた記事:224
編集者
「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。