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2022年2月25日更新

[お住まい拝見+]思い出とつながり育む仕掛け

[お住まい拝見+]このコーナーでは、「お住まい拝見」や「こだわリノベ」で、掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から 2022年2月」より掲載)

思い出とつながり育む仕掛け

駐車場の一角で存在感を放つ大きなクロキ。花壇にはスポットライトが埋め込まれ、暗くなるとライティングで幻想的な雰囲気に
駐車場の一角で存在感を放つ大きなクロキ。花壇にはスポットライトが埋め込まれ、暗くなるとライティングで幻想的な雰囲気に


2月4日号「ワンルームの開放感」
Tさん宅/建築空間アボット

スキップフロアを生かしたワンルームのような開放的な空間が魅力のTさん宅。実家を建て替え2世帯住宅に。プライバシーを守りつつ、家族をつなぐ仕掛けがあちこちに散りばめられている。まず、駐車場の一角で存在感を放つクロキは、夫人の父親が若かりしころに離島でもらい受けた思い出の木。元々植えていた場所に残す形でプランしてもらった。

2階のTさん世帯は、コンクリート打ち放しの壁をギャラリーに。型枠のネジ跡を活用して、家族写真や子どもたちが描いた絵を飾る。「たくさん絵を描いてくれるので、壁全部、絵で埋め尽くしたいくらい」と夫人。吹き抜けになった中庭に面したベランダは、Tさん世帯の憩いの場。親世帯が住む1階へ音と気配を伝え、2世帯をつなぐ役割も担う。
 

2階の壁面ギャラリー。型枠のネジ跡はすべて埋めずに、カバーをはめて目隠し。掛けるものに応じて、ボルトの数も位置も自由に変えられるようにしている

2階の壁面ギャラリー。型枠のネジ跡はすべて埋めずに、カバーをはめて目隠し。掛けるものに応じて、ボルトの数も位置も自由に変えられるようにしている

2階ベランダは掃き出し窓を開け放ってリビングとひと続きに。吹き抜けになった中庭を通して、子どもたちの元気な声が1階に届く2階ベランダは掃き出し窓を開け放ってリビングとひと続きに。吹き抜けになった中庭を通して、子どもたちの元気な声が1階に届く


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1886号・2022年2月25日紙面
「今月の表紙から 2022年2月」より掲載

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