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2021年12月31日更新
【沖縄】トイレから考える SDGs|増えるといいなこんなトイレ|住み続けられるまちづくりを
毎日利用する身近な空間、トイレ。老若男女、誰でも使いやすく、環境にも優しい“持続可能なトイレ”を探りながら、SDGsな家づくりやまちづくりについて、改めて考えてみよう!
増えるといいなこんなトイレ
多様な人が使う公共トイレ。誰もが使いやすいトイレってどんなトイレだろう。性的マイノリティーの人、義母を介護する人、子育て中の母親の声から考える。
介護者一緒でも動けるゆとり
義母の介護歴27年のAさん
脳出血の後遺症で左半身不随になった義母を介護して27年。義母と外出する時は、まず身障者用のトイレがあるかの確認から。あっても間口が狭かったり、行くまでに段差があると利用しづらい。
介助が必要な身障者がトイレを使う際は、中で車いすを回転させられ、介助者も一緒に入って動ける広さが必要。ないと不自然な姿勢にならざるを得ず、介助する側もされる側も負担が大きくて怖い。義母にある程度運動機能が残っていた時は2人で息を合わせて何とかなったけど、今は完全介護なので介助も2人がかり。義母には申し訳ないけれど、用を足す瞬間まではドアを開けっ放しにせざるを得ない時もある。
「自分で行ける」が前提
最近困ったのは、娘の結婚式でレストランを予約した時。新しいし身障者用トイレもあると言っていたので安心して見に行ったら、トイレに行くまでに階段が2カ所もあり、間口も狭かった。よく「周りの人が介助すれば」というけれど、それだとトイレ一つ行くのも大がかりになり、義母はトイレを遠慮してしまう。
最近、使いやすそうと感じたのがイオンモール沖縄ライカムの優先トイレ。広くて清潔なので、車いす+2人で入っても大丈夫そう。手洗い場も低いので、服を濡らさず義母の手が洗える。便座クリーナーが備えつけられているのも安心。体が不自由だと失敗してしまうことも多いけど、サッとキレイにできるしね。
Aさんお勧め!「イオンモール沖縄ライカム」の優先トイレ
3畳弱とまるで部屋のような広さ。車イスを押しつつ大人2人が入っても動けるゆとりがある。同施設の優先トイレは、車いす利用者・高齢者をサポートする手すり、人工肛門を装着している人向けの「オストメイト」、音声案内や、大人向けの「介助シート」まで完備されているところがほとんど。呼び出しボタンは便座横だけでなく、床から20センチほどの高さにも設置。警備室と直接話せる上、簡単な英会話ができるスタッフも常駐しているという。来店者の声を反映し、取り外し可能な子供用便座も設置=下写真。
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第1878号 第1集・2021年12月31日紙面から掲載