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2025年11月14日更新
【特集】沖縄の鉄筋コンクリート造① 意匠とZEHを両立|株式会社宮里住宅社
丈夫で表現方法に富み、職人の技と知恵が息づく沖縄の鉄筋コンクリート(RC)造。近年は、デザインはもとより、建築コストや環境負荷にも配慮した住まいやまちづくりの提案が広がっている。今号ではそんな創意工夫あふれる5社をクローズアップ。ローコストやZEH、建て売り、自由設計、プレキャストまで選択肢は多彩だ。
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手がけたRC造のZEH住宅。RC造ならではの自由なデザインは機能的で、飽きのこない空間をつくれる
長く快適に暮らせる住まい
県 内北部を中心に、一戸建て住宅やヴィラ、店舗の建築工事、型枠・鉄筋工事事業を行う(株)宮里住宅社は、RC造のZEH(ゼッチ)の注文住宅も手がけている。ZEHとは、高断熱化や省エネ設備の導入でエネルギー消費を抑え、太陽光発電などの再生可能エネルギーで、年間のエネルギー収支を実質ゼロ以下にする住宅のこと。同社代表取締役の宮里新太さんは「ZEH住宅の一番のメリットは、ランニングコストを抑えながら快適で安全に暮らせる事です」と話す。「2017年に自宅としてRC造のZEH住宅を新築しました。当時はZEHが普及したばかりで手探りでプランを考えましたが、夏はエアコン1台で家全体が涼しいです。オール電化なので光熱費の削減も実感しています。RC造は頑丈なので災害にも強く、安心して生活できます」と語る。その一方で、「夏場に特化しすぎたので冬は寒く、基礎部分も断熱をした方が良いと分かりました。実際に建築し、住んでみたからこそ分かった課題を反映して現在は設計をしています」

大空間や大きな開口部を取り入れられるのもRC造だからこそ

宮里さんの自邸。手前の車庫と奥の住宅の屋上には太陽光パネルを設置している

住宅部分には夏場の直射日光を遮るため深い軒を設けた
同社は設計から施工までを一括で行っているので、建築で最もお金がかかる構造部分の費用を抑える事ができる。抑えた費用を屋根や基礎部分の断熱に加え、熱の出入りが多い開口部にはアルミ樹脂複合サッシやLow―E複層ガラスを採用。ローコストと高い住宅性能を両立している。

Low-E複層ガラスやアルミ樹脂複合サッシを取り入れ、住宅の遮熱性能を高めている
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構造はシンプルに
デザインはオシャレに
デザインにも工夫を凝らしている。「ZEHの基準を満たすには、構造をできるだけシンプルに設計した方がコストを抑えやすいです。しかし、シンプルな構造でもデザイン性が高い家づくりを心がけています。当社では木造の住宅も施工しているので、木造のデザインも取り入れる事で、木造とRC造の特徴の良いとこ取りになるようなオシャレな住宅を目指しています。会社のホームページに当社の施工事例を掲載しているので、ぜひご覧ください」と宮里さん。

同社ではRC造のヴィラも手がけている。「同じ予算でもよりこだわった建築が可能です」と宮里さん
「RC造のZEH住宅は高額という印象を持たれがちだが、設計や施工の工夫次第でコストを抑えつつも性能と意匠を確保できます」と宮里さんは強調する。同社は、予約制の無料相談会や完成見学会なども実施している。宮里さんは「相談会では家づくりの進め方や、後々後悔しないために知っておくべき基礎知識を詳しく紹介しています。RC造のZEH住宅に興味のある方、県内北部でお住まいについて考えている方はぜひ当社にご相談ください」と呼びかけた。
〈問い合わせ〉
株式会社 宮里住宅社
住所=本部町字備瀬320ー2階
電話=0980・48・3646
↓画像をクリックすると、宮里住宅社のホームページに移動します

毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」
第2080号・2025年11月14日紙面から掲載
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