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2025年5月23日更新

[お住まい拝見+]メンテ法 施主間で共有|㈱ISSHO建築設計事務所

このコーナーでは、巻頭企画「お住まい拝見」「こだわリノベ」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。

メンテ法 施主間で共有

那覇市内の密集地に建ちながら、庭や屋根裏部屋(左写真)まで視線が抜けることで、建坪以上の広がりを感じられる

5月9日号「20坪でも大らかな木造」Uさん宅
㈱ISSHO建築設計事務所


木サッシの大窓を閉めたままでも、LDKから南側の庭を見渡せるUさん宅。建築士・漢那潤さんは考案した規格住宅「日傘の家」をベースに、Uさん一家が暮らしやすいようプランした。設計のほかに、施主でも行える手入れを共有している。
 
(左)ISSHO建築設計事務所のスタッフが簡単なメンテナンス法の手本を見せ、(右)施主自身も柱を手入れしている
 
施主らに声をかけ、ウッドデッキや建物の外周部にある柱の磨き方や、雨や紫外線などが引き起こす劣化などの情報を共有。「同じ規格だから、これまで建てた日傘の家で手入れの仕方などを伝えれば、イメージがつきやすい。少しの工夫で外観は見違えるし、自分の家の状態を把握できる」と漢那さん。施主間のコミュニティも生まれ、「建てて終わりではなく、住まいを通して助け合える関係性も構築できたら」とも話した。
 
深い軒のおかげで木の斜材やルーバーに雨水が流れない。構造体の斜材は強風の吹き上げや水平力に耐えるため、四隅に設置しているほか、取り替えしやすい接合にしている(撮影:鳥村鋼一)
 
日傘を広げたような屋根のおかげで、平屋でも天井は見上げる高さ。熱気は上部に移動するため、屋根裏の通気口から効果的に排熱
 

撮影/比嘉秀明 取材/市森知
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2055号・2025年05月23日紙面「今月の表紙から・2025年5月」より掲載

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