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2025年8月22日更新

[お住まい拝見+]基礎・壁内に湿気対策|㈱新垣工務店

「お住まい拝見」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介する。

基礎・壁内に湿気対策

外壁の杉板と群青の鋼材で仕上げた外観。杉板は天然由来の塗料で保護し経年変化で深い茶色に。石灰岩の塀(蛇籠)も新垣工務店が造った

8月15日号「高気密・高断熱の木造」Hさん宅
㈱新垣工務店


高気密・高断熱やバリアフリーなど住宅性能を高めたHさん宅。性能のほかにも、設計・施工を手がけた(株)新垣工務店の職人技により、目に見えない部分まで造り込まれていた。

例えば湿気対策。コンクリートの基礎内に換気扇を取り付け、効率よく排気。室内に湿気を上げず、外壁内には通気路を設けたことで「構造体の杉や造作で使った木材が水気で腐食しないよう、計画しました」と建築士・渡久地政哉さんは説明する。
 
構造体の木組みが奇麗なLDK。暖色系の照明を取り付けたことで、温かみのある木の質感が一段と際立つ

また、木空間の統一感や使いやすさを考慮して建具・木家具は全て造作=下写真。玄関ホールは引き戸を格子状・スリット状と分けながら、視線の抜け感を演出して狭苦しさを感じないようにしている。
 
造作の収納棚も手をかけやすいようにした(赤丸)
 
玄関ホール。窓は格子状、キッチンはスリット状の引き戸を造り付けた。引き戸をつることで床はフラットとなり、バリアフリーにも配慮。
 

撮影/比嘉秀明 取材/市森知
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2068号・2025年08月22日紙面「今月の表紙から・2025年8月」より掲載
 

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