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2025年7月25日更新

[お住まい拝見+]床下収納にひと工夫|アトリエスイミー

このコーナーでは、巻頭企画「お住まい拝見」「こだわリノベ」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。

床下収納にひと工夫

1階LDKは視線の抜けや段差を生かして開放感を演出。赤丸部の床を開けるとごみ箱がある

7月18日号「緑・小川の涼を感じて」仲本さん宅
アトリエスイミー


敷地南側の豊かな自然を存分に取り込んだ仲本さん宅。室内はすっきり見せる工夫や曲線を生かした造りなどで機能性とデザイン性が両立していた。

1階リビングはダウンフロアのため、段差に腰かけられ、床下を収納として活用。夫・智樹さんがDIYで引き出し式の収納棚を造り付けたほか、床の一部を開閉できるようにした=赤丸部。開けるとごみ箱などが置かれ、LDKは物が散らからず、奇麗に整理整頓されていた。

また、隣接するウッドデッキとの一体感を高める技も光る。深い軒と掃き出し窓の高さはLDKの天井とそろえつつ、軒天は木質仕上げに。寸法や建材の質感を統一することで、外と内の連続性が際立つ。
 
​ウッドデッキなどは智樹さんの自作。木質仕上げの軒は十分な奥行きを確保したため、太陽熱による室温上昇を防ぐ
 
​2階の居室。構造体の屋根組みをあらわしたことで意匠性を兼ねるだけではなく、屋根裏を収納としても有効活用

仲本さん夫妻と建築士・嘉陽恵美さんが検討を重ねた「曲線」は和室の仕切り壁や玄関アプローチなどに使われ、自然光に照らされた木々さながら、柔らかな表情を見せていた。
 
 
アプローチは表札を飾る塀や植栽などのそばを緩やかな弧を描いて、玄関まで誘導する
 

撮影/比嘉秀明 取材/市森知
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2064号・2025年07月25日紙面「今月の表紙から・2025年7月」より掲載

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