お住まい拝見+
2024年5月24日更新
[お住まい拝見+]壁でみせる 花ブロックと杉板模様|アトリエハコ
「お住まい拝見」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介する。(紙面連載「今月の表紙から・2024年5月」より転載)
壁でみせる 花ブロックと杉板模様
花ブロックの壁が道路からの視線を程よく遮り、風が抜けるアマハジ空間。手前が玄関、正面奥左手に、ピアノ室専用の出入り口がある
5月10日号「風も会話も心地良く」/大城伸悟さん宅
アトリエハコ
風通しと沖縄の伝統を感じる素材使いにこだわった、大城伸悟さん宅。外観のアクセントとなっているのが、花ブロックの壁だ。 道路に面した玄関と、ピアノ室専用の出入口への視線を遮る役目を担う。花ブロックの隙間と、玄関ポーチ上部の天窓から光を取り込み、風が抜けるアマハジ空間は、子どもたちの遊び場としても重宝する。 LDKは、杉板で模様づけした打ち放しの壁でメリハリをつけた。継ぎ目を際立たせた仕上げにすることで、素朴ながら重厚な雰囲気に。トイレは、木とモザイクタイルでシックにまとめた。
LDK。玄関から連続する南側の壁を、杉板模様の打ち放しで仕上げて空間のアクセントに。表面の凹凸によって生まれる陰影と立体感が印象的
玄関は、ポーチ上部の天窓で明るさを確保。ドア袖をクリアガラスにしたことで、室内まで続く杉板模様のコンクリート打ち放し壁に奥行きが生まれた
トイレは、木製収納を設け、石調のモザイクタイルを組み合わせた
撮影/泉公・ララフィルム 取材/比嘉千賀子(ライター)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2001号・2024年05月10日紙面「今月の表紙から・2024年5月」より掲載