お住まい拝見+
2023年2月24日更新
[お住まい拝見+]老後に備え幅広×低段差|(株)クロトン・沖縄家作人NET
このコーナーでは、「お住まい拝見」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介する。(紙面連載「今月の表紙から 2023年2月」より掲載)
老後に備え幅広×低段差
段差が低く、上り下りしやすい階段=写真左。その分、段数が増えて階段が延びてしまうが、下3段分の段差部分は蹴込み板をなくしオープンにすることでLDKへの圧迫感を軽減している
2月24日号「実家の庭を有効活用」
Cさん宅/(株)クロトン・沖縄家作人NET
限られたスペースの中で居住空間を大きく取るため、実家と近接して建つCさん宅。暮らしやすくするための工夫も詰め込まれている。
例えば階段の幅は一般的なものより広めに設定。一段の高さも低めになっているため、将来介助が必要になった際も介助者と並んで上り下りしやすい。さらに、踏み板が狭くなりがちな折り返し部分は、踊り場を設けることでより安全に。
ダイニングテーブルでホットプレートを使うことなどを想定し、キッチンカウンターの壁面にはコンセントの差し込み口がある。夜、ダイニングテーブルで作業をする夫人はそこにベビーモニターをつないで使用。「上の階で眠る子どもの様子を映せるので便利」と意外な使い勝手の良さに喜んでいた。
3階廊下。2階洗面室だけでなく、ここにも洗面台がある。3階には寝室や子ども室があるため、「朝起きてすぐに支度できるように設けてもらった。娘が大きくなったときに、朝、洗面台の前で混雑するのも避けられるはず」と夫人
階段。踊り場だけでなく、手すりもあるため、安全に上り下りできる。Cさんは「体調が悪い時にも重宝します」と話す
撮影/比嘉秀明 取材/出嶋佳祐
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1938号・2023年2月24日紙面「今月の表紙から 2023年2月」より掲載
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編集者
「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。