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2022年8月26日更新

[お住まい拝見+]フールの石が階段に

このコーナーでは、「お住まい拝見」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介する。(紙面連載「今月の表紙から 2022年8月」より掲載)

フールの石が階段に

庭からデッキへと続く階段。敷地内にあった古い豚小屋の粟石を再利用した
庭からデッキへと続く階段。敷地内にあった古い豚小屋の粟石を再利用した



8月26日号(今号1~3面)「内外に多くの居場所」
境さん宅/㈱新垣工務店

デッキや小屋の屋上など、室内だけでなく室外にもさまざまな居場所があった境さん宅。もともと敷地には平屋の住宅があり、粟石で造られたワーフール(豚小屋)の跡も残っていた。

そこで、設計・施工を手掛けた新垣太志さんは、その粟石を庭とデッキをつなぐ階段や、敷地を囲む境界線に再利用。「今では貴重な石なので、うまく使えてよかった」と話す。

また、小屋の外壁には、荷物の輸送時などに使われる木製パレットの端材を活用。室内の棚板などにも建築時に出た端材などを使っているという。

道路との境界線にも粟石を使った。木製のフェンスは新垣さんらが手作りしたもの
道路との境界線にも粟石を使った。木製のフェンスは新垣さんらが手作りしたもの

ゲストルームなどに使っている小屋。10平方㍍以下なので確認申請不要で設置できる。新垣工務店では今後販売を予定しているゲストルームなどに使っている小屋。10平方㍍以下なので確認申請不要で設置できる。新垣工務店では今後販売を予定している


取材/出嶋佳祐
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1912号・2022年8月26日紙面「今月の表紙から 2022年8月」より掲載

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「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。

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