お住まい拝見+
2022年5月27日更新
[お住まい拝見+]移動しやすい家具・水回り
このコーナーでは、「お住まい拝見」で、掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から 2022年5月」より掲載)
移動しやすい家具・水回り
リビングから家の中心部を見る。中央の収納棚はキャスター付きで移動可能。中央奥のはしごが掛かっている部分にある水回りも、躯体構造から切り離されているため移動しやすい
5月20日号「間取り9等分で柔軟に」
Kさん宅/(株)一級建築士事務所STUDIO MONAKA
高床式で、積み木のような躯体構造のKさん宅。9等分された間取りは、家族の変化に対応しやすい造りになっていた。
変化に対応するための工夫はほかにも。例えばリビングの畳間や、書斎の収納にはキャスターが付いており、必要に応じて移動可能。模様替えも簡単だ。
トイレ・浴室などの水回りも、床下の配管を外部に露出させることで、大きな工事をしなくても、移動できるようになっている。建築士の仲本兼一郎さんは「躯体以外はオブジェクトとして捉え、構造から切り離すことで自由度の高い造りにした」と話す。
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可動式の畳間を少し動かした様子。畳の下は収納になっている
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1899号・2022年5月27日紙面
「今月の表紙から 2022年5月」より掲載