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2022年1月28日更新

[お住まい拝見+]古民家の部材を再利用

[お住まい拝見+]このコーナーでは、「お住まい拝見」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から 2022年1月」より掲載)

古民家の部材を再利用

写真手前にあるベンチと仕切りは、この場所に建っていた古民家の梁や瓦を再利用したもの。藤田さんは「みんなでベンチに座ってバーベキューをしたい」と話す

写真手前にあるベンチと仕切りは、この場所に建っていた古民家の梁や瓦を再利用したもの。藤田さんは「みんなでベンチに座ってバーベキューをしたい」と話す
 

泥跳ねを防ぐために敷いた砂利。枠はコンクリートのテストピースを並べて作られている。取材中、実際に雨が降ったが、屋根から落ちる雨水は砂利に染み込むように消えていった

泥跳ねを防ぐために敷いた砂利。枠はコンクリートのテストピースを並べて作られている。取材中、実際に雨が降ったが、屋根から落ちる雨水は砂利に染み込むように消えていった



1月28日号「沖縄伝統住宅を新築で」
藤田さん宅/クロトン設計

沖縄の伝統的な住宅形式で建てられた藤田さん宅。以前、この土地に建っていた古民家の部材など、ものを無駄にすることなく再利用している。

例えば、古民家の屋根に載っていたセメント瓦は、庭と畑とを仕切るための境界線として並べた。太い梁は、庭のベンチになっている。いずれも藤田さんが自分で手掛けたものだという。

また、屋根から落ちた雨水で泥が跳ねないよう敷かれた砂利は、藤田さんと建築士の共同作業によるもの。枠には、コンクリートの強度を確認する際に出るテストピースを使った。
 

トイレの扉には、古民家の窓に使われていた型板ガラスを再利用。独特な模様が印象的トイレの扉には、古民家の窓に使われていた型板ガラスを再利用。独特な模様が印象的

トイレの扉には、古民家の窓に使われていた型板ガラスを再利用。独特な模様が印象的


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1882号・2022年1月28日紙面
「今月の表紙から 2022年1月」より掲載

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この記事のキュレーター

スタッフ
出嶋佳祐

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編集者
「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。

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