お住まい拝見+
2021年7月23日更新
[お住まい拝見+]卵型支柱に技あり
[お住まい拝見+]このコーナーでは、「お住まい拝見」や「こだわリノベ」といった巻頭企画で、掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から 2021年7月」より掲載)
卵型支柱に技あり
3階個室かららせん階段と勉強スペースを見る。写真左のらせん階段の支柱は先が細めになっていて見た目がスッキリ。濃い緑色でもさり気ないアクセントカラーになっている
1854号「ガレージと屋上で伸び伸び」
Kさん宅/アトリエ・ネロ
ガレージや芝が広がる屋上でおうち時間が楽しめるKさん宅。建築士が「設計も現場も泣かせた」と苦労話をこぼしたのは、らせん階段のデザインだ。支柱が卵のような形になっていて、居室側からは細くスッキリ見え、玄関側から見ると壁のようになり室内を目隠しする。階段は踏み板を支える卵型の支柱と壁との距離が均等でないため、形が1枚1枚違う板を張っている。機能的なデザインと職人の技が光る階段だった。
玄関側からは支柱が壁のように見える
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1855号・2021年7月23日紙面「今月の表紙から 2021年7月」より掲載