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2020年5月22日更新

[お住まい拝見+]自然体に住みこなす収納

[お住まい拝見+]このコーナーでは、「お住まい拝見」や「こだわリノベ」といった巻頭企画で、掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から」より掲載)

1792号「小屋組み生かし大空間にリノベーション」より
Mさん宅/(有)トクマサ工業 La.fit



木や鉄の素材感と落ち着いた色味で、格好良く仕上げたキッチン。日々使う物が見えるが雑多な感じはしない


背面の収納棚は扉を付けず、かごなどを使ってざっくり収納。正面から見てかごの中身が分かるよう、半透明や棚高より低いかごを使っている

築35年余の中古物件をリノベーションしたMさん宅は建材の質感を生かした古風な格好良さと同時に、素朴な温かさがある。特にキッチン背面の収納棚は、日々使う物が見え、ナチュラルで温かみのある生活感がある。それでも雑多に見えないのは、シンプルにまとまって見えるよう、夫人が上手に物を選んで収納しているからだろう。

リノベの際、ライフオーガナイザー資格を持つ(有)トクマサ工業La.fitの嘉手苅麗子さんは、夫人に適したワンアクションの収納方法を伝授。カップや調味料などよく使う物をあえて隠さず、さっと取り出せる収納は、「見えるから使うし管理もできる。最近は物が目についても自分が嫌にならない感じが分かってきて、置く物を選べるようになった」と夫人は話す。嘉手苅さんが「見えても許せる物がどんな物か、自分なりの許容範囲が分かっていて、住みこなしが上手」と褒めると、夫人は照れくさそうに笑っていた。


嘉手苅さんをうならせた夫人の収納術はウオークインクローゼットにもあった。固定のハンガーポールからチェーンを下げて棒をつり、段を追加(写真内ピンク囲み)。上段はTシャツ類、下段はズボンが収まっている


装飾付きクレセント鍵。昔ながらの懐かしい建材が見られるのがリノベーションならでは


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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1794号・2020年5月22日紙面「今月の表紙から 2020年5月」より掲載


 

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