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2020年5月22日更新

[お住まい拝見+]床下に浴槽で広々シャワー室

[お住まい拝見+]このコーナーでは、「お住まい拝見」や「こだわリノベ」といった巻頭企画で、掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から」より掲載)

1791号「棟を分けてほどよい距離感」より
Tさん宅/㈱一級建築士事務所 STUDIO MONAKA



洗面室(手前)と浴室(奥)。幅2.3メートルの大きなカウンターと鏡で、家族6人が並んでも余裕がある


浴室の床の一部(上写真ピンク線内)を外せば、浴槽が現れる。「普段はシャワーだけで済ますことが多いが、湯船につかりたい時もある」という、家族のライフスタイルに合わせた使い方ができる


くぼ地にありながらも、中庭やV字型の屋根によって光や風を取り込むなど、随所に工夫が施されていたTさん宅。
水回りも工夫。洗面室と浴室は、入浴時のみカーテンで仕切り、普段は一つの空間として広々使える。家族6人が洗面室に集まっても窮屈さは感じない。
スノコ状に並べられた床板も、洗面室から浴室にかけて一続きになっているので一体感がある。さらに、その床板の一部を外すと浴槽が出現する。普段は子どもたちが同時に体を洗えるよう約1坪のスペース全体をシャワー室として使い、湯船につかりたい時だけ床をはずして湯をためる。浴室の面積を変えることなく、必要に応じて切り替えられるよう工夫されている。


ダイニングテーブルやチェアは、建築士の知り合いである木工作家によるもの。テーブルの大きさや、座り心地などを何度も確認しながら、「天井や床、窓枠など木を多用したリビングの雰囲気に合うように」作られた。座面に和紙を使うなど「モダンと民芸の間」のようなデザインで、塗装はあえてしていない。平良さんは「無塗装なので傷やシミは付くけれど、それがどんどん味になっている気がする」と気に入っている。

キッチン。キッチン前面の広い木製カウンターの下は収納になっており、子どもたちのおもちゃや日用品、調理器具などが入っている。夫人の背後にあるカウンターはコンクリート製で、熱いフライパンなどもそのまま置ける


6人掛けのダイニングテーブル。反りの少ないチェリー材が使われている


ダイニングチェア。骨組みは、硬くて手触りの良いクリ材を使用。ほどいたペーパーコードに和紙を巻き付けて編んだ座面は柔らかく、座り心地も良い


水回り棟の屋根は採光のため、V字型になっているが、雨水の有効利用にも一役買う。屋根に降った雨はV字の溝部分を伝い、下へと流れ落ちる。さらに、その水は写真下の鉢にたまり、庭の散水などに使われる


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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1794号・2020年5月22日紙面「今月の表紙から 2020年5月」より掲載


 

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出嶋佳祐

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編集者
「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。

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