企業・ひとの取り組み
2022年6月24日更新
沖縄|【ひと】見えない土地の性質も意識|當眞盛剛さん|株式会社松樹 具志川支店
當眞盛剛さん(39)は、不動産売買を行株式会社松樹の具志川支店で支店長を務め、うるま市、恩納村、金武町のエリアを担当する。「何事も基本に忠実に、お客さまへの聞き取りと自分の目による確認を徹底する」と力を込める。
可能性を引き出す広い視野
當眞 盛剛 さん
株式会社松樹 具志川支店 支店長
-業務について
私は、建物や土地の評価額を算出する査定を行っています。なので、売り出し価格を決める際に参考にする売却相場などの情報収集は欠かせません。
また、県内9店舗を展開する松樹のネットワークを生かし、支店長として他支店とお客さまのニーズや契約事例などの情報も共有。業界の動向を常にチェックしています。
-心掛けていることは?
「土地の性質」を把握することです。建物は、外見や構造など見える部分が査定評価に反映することが多いですが、土地は目視で確認できない部分まで意識することが大切です。そのため、これまで査定対象の土地にどんな建物が建ち、どのように使われていたのか事前に知っておく必要があります。
例えば、水道管一つとってもどのように配管されているかを事前に確認します。配管のされ方によっては、近隣住民との交渉や建設工事のときに破損するなどトラブルの原因になるため、前面道路に沿って配管し直さないといけないといったケースもあるからです。
そのような事態を回避しスムーズな契約を行うために、見えない部分にまで入念な下調べを徹底しています。
-業務で感じることは?
近頃、身内や知り合い同士の個人間で合意した不動産売買について法的な手続きなどのご相談いただく機会も多くあります。個人間の売買では、双方に早く契約を成立させたい心理が働き、売買価格にばかり気をとられ、その土地が持つ長所にまで目がいかない方もいるなと感じます。
特に、売り主さまの多くは、周囲に住宅が建ち並び通り抜けできない突き当たりの「袋小地」と呼ばれる土地は、立地条件など交通の便が悪く人気がないと思いがちです。ですが、交通量を気にしない宅地と捉えれば、安全で騒音を気にしないですむので、小さいお子さまがいる家庭などの買い主が見つかりやすくなります。
このように、お客さまが見落としがちな土地の可能性を引き出す「柔軟な視点」を持ち、契約から契約後の金銭の受け渡しまで関わります。後から「ありがとう」と言われるとうれしく、やりがいにつながります。
-力をいれたいことは?
人材育成です。入社したての頃、先輩方から物件を扱う際の注意点や専門用語を分かりやすく伝える伝え方などを教えていただきました。これからは、培ってきたノウハウをアドバイスする立場を担いつつ、自分のスキルアップも忘れずに、社員一人一人が成長できる環境づくりに取り組んでいきたいです。
株式会社松樹、具志川支店の外観。他支店に比べて、駐車場が広く、店内も開放的
創業35周年キャンペーン
9月末まで
株式会社松樹では、9月末まで「創業35周年売り主さま応援キャンペーン」を開催中。
期間中、不動産売却を依頼(1000万円以上)した売り主に、3万円分の商品券を進呈。松樹グループの家賃・賃貸保証を手掛ける(株)マーチや不動産担保融資を行う(株)松並と連携し、キャンペーンを実施する。
実施店舗は、普天間本店、那覇支店、とよみ支店、南風原支店、浦添支店、コザ支店、読谷支店、具志川支店、名護支店の各店舗。當眞さんは「創業35周年売り主さま応援キャンペーンの開催期間中に、不動産売却をお考えの方はお気軽にご相談、お問い合せください」と呼びかけた。
物件情報は、LINE(ライン)でも発信している。
〈プロフィル〉とうま・もりたか/1983年、沖縄市出身。2005年、株式会社松樹へ営業職で入社。具志川支店へ配属され、二つの支店を経て、2014年、現職である具志川支店の支店長、および査定を担当する。宅地建物取引士を取得。趣味:釣り、植物収集。
◆株式会社松樹 具志川支店
電話098・979・2200
https://www.matsukinet.co.jp/
第1903号・2022年6月24日紙面から掲載
取材/市森知