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2018年1月12日更新

住空間プロデューサーの上原牧子さんが暮らしを楽しむインテリア「自分スタイルの空間に挑戦!」

[文]上原牧子さん(住空間プロデューサー)Vol.10
大掃除を終え、気持ちよい空間で新年を迎えられたことでしょう。そこからもう1歩進んで、「自分らしい空間」をつくってみませんか。今回は、実際に依頼のあったこだわりのインテリア事例3例を紹介します。

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2018年 もっと自由にインテリアを楽しもう

こだわりの3例を紹介

新年を迎え、目標を立てたり新しいことに挑戦したりする方も多いのではないでしょうか? 今年はインテリアも自分スタイルで、もっと自由に楽しんでみませんか。
例えば映画のステキなあのシーン、旅先での忘れられないあの空間などを参考にしてみるのもいいでしょう。
最近では具体的なイメージを提示し、思い描く空間を作ってほしいとの依頼も増えています。多種多様なライフスタイルの中で、インテリアはもっと自由に楽しめるものであっていいと思います。イメージのインテリアを自分で作る場合は、そのイメージの写真を集めテイストや色をまねすることから始めるのもおススメです。それでもハードルが高い場合は、インテリアのプロやコーディネーターに相談してみましょう。
今回は実際に依頼のあったこだわりのインテリア事例を三つご紹介します。


一日の大半を過ごす書斎はシックな落ち着く色でコーディネート

ベルギー産織物クロスは高級感があり大胆なダマスク柄が印象的/写真左。重厚感のあるシャンデリアがアクセンントに/写真右

事例①/大人の男性がくつろげる「英国風の書斎」
■依頼主/シニア世代男性
■要 望/英国風、渋くおしゃれな書斎を作ってほしい。これからの一人時間をその空間で、読書をしたり、お気に入りの音楽を聴いたりしてゆっくり過ごしたい。
■インテリアのポイント/全体的に色のトーンを抑え、アクセントになる壁のクロスは深いグリーンのダマスク柄で英国風に。家具やライティングは重厚感のあるデザインを提案。窓枠には大きめのケーシング(額縁)を造作し、ウッドブラインドを取り付けて光や風を調整できるようにしました。シニア世代の空間は、高齢になるほど照度が必要になるため、シャンデリアのほか、全般照明や局部照明などで十分な照度が取れるよう配慮しています。一日の大半を過ごすこというこの部屋は、ご主人お気に入りの空間となりました。色味のトーンを抑えることで渋く大人の空間になりました。




重厚感のある内装材にアクセントのボルドーカラーを加え印象的な空間へ/写真左。自宅の一角に設けたカウンターバーは映画のシーンをイメージした/写真右上。ヴィンテージ感のある小物をところどころに配置し雰囲気づくり/写真右下

事例②/映画のワンシーンのような「大人の遊び場」
■依頼主/40代男性経営者
■要 望/仕事柄、来客を招くことが多く、自宅の一角に映画「ゴッドファーザー」をイメージして、お酒やゲームが楽しめる大人の遊び場を作ってほしい
■インテリアのポイント/自宅の中で非日常を感じさせるバーカウンターを設け、ビールサーバーやワインセラーを設置。インテリアは「ゴッドファーザー」の時代をイメージさせる家具やヴィンテージ風の小物をコーディネートしました。ボルドーカラーの深い赤をカーテンやチェアのレザーに用いることで印象に残る空間へ。シーンに合わせて明かりの調整ができるようにしています。隠れ家バーのようなこの空間は、お客さまに好評で、時にはレンタルスペースとして利用されることもあるそうです。インテリアを自由な発想で遊んだ大人の空間です。




ベッドの上の天蓋やシャンデリアで憧れの「プリンセスルーム」を演出/写真左。窓はツインシェードスタイル。全体的に淡い色のピンクでコーディネート/写真右上。打ち合わせ時にクロスやカーテン布地はサンプル帳から一緒に選ぶことで、より思い出に残る空間へ/写真右下

事例③/女の子の憧れ「プリンセスルーム」
■依頼主/小学校低学年の女の子
■要 望/新築で初めて自分の部屋を持つので、絵本に出てくるお姫様が住んでいるようなかわいいお部屋にしてほしい
■インテリアのポイント/ベッドに天蓋(てんがい)を設け、キラキラしたシャンデリアをコーディネートしました。カーテン布地のピンクに合わせた壁クロスは淡く優しいピンクにすることで、全体的に派手になり過ぎないようバランスを調整。壁の上部でトリム(帯状の装飾用壁紙)を使用し、テクスチャー(質感)の違うクロスで張り分けています。スペースに合わせて造作したオリジナル家具は、ガラスの取っ手やミラーなどワクワクするアイテムを随所にちりばめました。クロスや布地はサンプル帳から一緒に選び、コーディネートしていく中で憧れのプリンセスルームを作る過程を楽しんでいただきました。世界に二つとない自分だけの空間です。。





上原牧子さん(住空間プロデューサー)
うえはら・まきこ/(有)ムーブプランニング専務取締役。住空間プロデューサー。インテリアコーディネーター、二級建築士、アートライフスタイリスト、ライティングコーディネーターの資格を持ち、トータルで空間をプロデュースする。

上原牧子 オフィシャルWEBサイト
http://move-makiko.com
ムーブプランニング
098-860-3202
http://move‐planning.com


暮らしを楽しむインテリア
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1671号・2018年1月12日紙面から掲載

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この記事のキュレーター

スタッフ
出嶋佳祐

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編集者
「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。

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