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2021年6月4日更新

沖縄|【ひと】環境と経済へ貢献|南出 拓人さん|(株)リュウクス 技術営業部部長

バイオマス発電に使われるパームヤシ殻の燃焼灰を原料に、コンクリート強化混和材を開発した(株)リュウクス。技術営業部部長の南出拓人さん(43)は、「沖縄から燃焼灰リサイクルのビジネスモデルを確立したい」と話す。

燃焼灰でコンクリ混和材

南出 拓人さん (株)リュウクス 技術営業部部長

南出 拓人さん
(株)リュウクス 技術営業部部長


-入社の動機は?

「環境負荷を低減する製品の開発・製造を通じ、県民生活の質の向上を目指す」という理念に興味を持ちました。

当社では、火力発電所から出る石炭の燃焼灰を使い、コンクリートの強度を高める混和材を製造しています。この製品はコンクリート構造物の寿命を長くすると検証されており、建て替えやメンテナンス費の軽減につながります。

私は工業を学んできたわけではなかったのですが、入社後、営業として技術的な話も必要だったためコンクリート技士の資格を取得。今では技術担当として、大学で開発された専門的なノウハウを活用し、ビジネスに展開していけるよう取り組んでいます。

-新しいコンクリート混和材が注目されていますね。

バイオマス発電に使われるパームヤシ殻(PKS)の燃焼灰を使ったコンクリート混和材の製造にも成功しました。

CO2削減の観点からバイオマス発電の普及が全国的に拡大していますが、そこから排出されるPKSの燃焼灰は廃棄物として処理され、有効利用が進んでいないんです。 沖縄でも今年からバイオマス発電所が稼働予定なので、まずは沖縄から有効利用に取り組みたいと思っています。


-今後の目標は?

沖縄でバイオマス燃焼灰をリサイクルするビジネスモデルを確立し、全国、世界へと広げていきたい。

将来的に出てくる新たな燃焼灰にも対応しながら、住宅や道路、橋などに使われるコンクリートの品質向上と環境負荷低減、県民の資産を長持ちさせることによる経済的負担軽減につなげるなど、貢献していきたいです。

 

塩害に強く高耐久
PKS燃焼灰に注目集まる

PKS燃焼灰を使用したコンクリートでの工事の様子PKS燃焼灰を使用したコンクリートでの工事の様子

(株)リュウクスは、バイオマス発電所から排出されるPKS燃焼灰を使用したコンクリート混和材を開発製造している。

コンクリート技士でもある南出拓人さんは、「琉球大学との共同研究で、強度、耐塩害性も高い性能があることが評価された」と胸を張る。

また、バイオマス燃焼灰を使用した混和材は、石炭灰からの混和材に比べて製造に掛かるコストも抑えられる。

3月には、施主らの協力を得て、県内の住宅建築工事で利用されており、業界からも注目を集めている。

南出さんは「まだ新しい材料で実績の少ない製品ではあるが、ぜひ新しいコンクリート材料に一緒に取り組んでいただきたい」と呼び掛ける。


みなみで・ひろと 1977年、北海道出身。海が好きで、高校を卒業後、沖縄に移住。県内企業で人材育成事業や工業団地への企業立地サポートなどに携わる。2013年、(株)リュウクス(謝花一成代表)に入社。コンクリート技士。
◆(株)リュウクスうるま市州崎7-22  
 電話098・939・1181


取材/赤嶺初美
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1846号・2021年5月21日紙面から掲載

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