家づくり
2020年7月17日更新
建材ピックアップ|カーテン&ブラインド
光や風の通り道となる窓。だが、強烈な日差しや外からの視線が入ってくる場所でもある。「取り入れる」と「遮る」のバランスを取るため、欠かせないのがカーテンやブラインドだ。今回はさまざまな機能を持つカーテンやブラインドを紹介する。
窓回りから住まい快適に!
おすすめカーテン&ブラインド
◆カーテンとブラインドの良いところ取り!
スマートカーテン(HAND IN HAND)
リビングの掃き出し窓に設置した例。写真のようにヒダを立てればレースが透ける。もちろん、左右に寄せてオープンにもできる。1枚でレースとカーテンの機能を持つため、窓回りはすっきり(写真提供/㈱ファブリック)
一見すると、縦型ブラインドのようだが、ふわりふわりと風に揺れる様子はカーテン。「スマートカーテン」は、のれんのようにヒダの1枚1枚が独立している。
ヒダの中央部はレース生地で、外側は厚手生地になっていて、ヒダを立てれば透け、寝かせれば日差しや視線をシャットアウトできる。
ヒダは1枚1枚独立している。中央がレース生地で、外側が厚手生地でできている
「ブラインドのように、角度を変えて明かりを調整できる。またカーテン生地だからドレープが美しく、優しい雰囲気。両方のいいところ取りをした製品」と、製造・販売を手掛ける㈲ヨシダ工業サービスの代表取締役・慶田盛直哉さん。
ヒダが1枚1枚独立していることから、閉めた状態で、どこからでも出入りすることができる。同社の窓装飾プランナー・慶田盛そのこさんは「室内の間仕切りとしても活用できます」と話す。
閉めた状態でも、のれんのようにどこからでも出入りできる。「開閉も自在なので、室内の間仕切りとしても使えます。例えばクローゼットの目隠しなどにも重宝すると思います」
ヒダを寝かせた状態。慶田盛さんは「こうすれば、外から室内の様子は全く見えない」と話す
実際、慶田盛さん宅でも使用している。「閉めれば外からの視線は全然気にならない。西日もしっかりシャットアウトできるし、見た目も良い」とそのこさん。色は白、ベージュ、グレーの3色。レースに柄が入ったものもある。
「ドレープの美しさもスマートカーテンの魅力」とそのこさん。写真はホワイトの製品。高級感のある空間にぴったり。「ホテルでも使われています」と話す(写真提供/㈱ファブリック)
◆空気層で断熱&省エネ
ハニカムブラインド(㈲フロンティアーズ)
ハニカム構造のブラインドの断面。空気層が外から入ってくる熱を遮断し、冷房効果を高める
暑さ厳しい沖縄。室内を快適にするためには窓回りの対策が必須だ。「夏場は熱の45%以上が窓から出入りします」と㈲フロンティアーズの伊藝直さんは話す。
断熱効果のあるサッシやガラスを設置するのが最も効果的だが、賃貸などではそれが難しい場合もある。そこでおすすめなのが、「ハニカムブラインド」だ。厚手の不燃布がハニカム(蜂の巣)形状になっており、六角形の空気層が室内へ入ってくる日射熱を遮断する。
「夏は外から入ってくる熱を遮り、冬は室内の熱を外へ逃がさない。電気代の中でも大きな割合を占める冷暖房効果を高めることができるので、電気代の削減になります。年間の一次エネルギー消費の収支をゼロにする『ゼロエネルギーハウス』には必須のブラインドです」と説明する。
同製品は色のバリエーションも豊富で、防炎や遮光の機能を持つ生地もある。
同製品は色の種類も豊富。さくら色の畳に合わせてピンク色のハニカムブラインドを設置した和室。温かみのある雰囲気だ
◆隙間無くしっかり遮へい
パーフェクトシルキー、ラルクシールド(タチカワブラインド)
従来、羽根をつなぐために開いていた穴を無くした「パーフェクトシルキー」。しっかり遮へいでき、光漏れが少なく、節電効果も期待できる
ブラインドやスクリーンなど数多くの窓回り製品を取り扱うタチカワブラインド。顧客の声に応えて細かな不便を改善し、かゆいところに手が届く製品が人気だ。
例えば、横型ブラインドの「パーフェクトシルキー」(幅2㍍×高さ2㍍で3万9600円~)は、従来、スラット(羽根)をつなげるために空いていた穴を無くした。
同社沖縄営業所の知念美沙緒さんは、「このわずかな隙間から侵入する光や熱が気になるという声もあったので、穴を無くしました」と話す。しっかり遮へいできることから、「夏の4カ月間(6月~9月)の間、一般的なレースカーテンと比較して電気代が1871円ほどお得になるという試算が出ています」。沖縄では遮熱コートが施されたタイプの需要が高く、ベーシックタイプと同じ価格で変更できるそうだ。
また、ロールスクリーンは巻き取りパイプの隙間から光が入ってくることもある。そこで同社は「その隙間にシールドを付けた『ラルクシールド』という製品を提供しています。光漏れを削減すると同時に、構造部をすっきり見せる効果もあります」。
光が漏れやすいロールスクリーン上部にシールドを付けた「ラルクシールド」。構造部が隠れるので見た目もすっきり
(従来品)
スクリーンは洗濯機で洗える生地や、遮光タイプが人気。「色や柄のバリエーションも豊富なので、ぜひ一度ショールームへお越しください」と呼びかけた。
■問い合わせ先
右の「スマートカーテン」は
㈲ヨシダ工業サービス(電話=098・886・3866)
左上の「パーフェクトシルキー」「ラルクシールド」は
立川ブラインド工業沖縄営業所(電話=098・864・1551)
左下の「ハニカムブラインド」は
㈲フロンティアーズ (電話=098・934・6701)
おすすめカーテン&ブラインド
◆カーテンとブラインドの良いところ取り!
スマートカーテン(HAND IN HAND)
リビングの掃き出し窓に設置した例。写真のようにヒダを立てればレースが透ける。もちろん、左右に寄せてオープンにもできる。1枚でレースとカーテンの機能を持つため、窓回りはすっきり(写真提供/㈱ファブリック)
一見すると、縦型ブラインドのようだが、ふわりふわりと風に揺れる様子はカーテン。「スマートカーテン」は、のれんのようにヒダの1枚1枚が独立している。
ヒダの中央部はレース生地で、外側は厚手生地になっていて、ヒダを立てれば透け、寝かせれば日差しや視線をシャットアウトできる。
ヒダは1枚1枚独立している。中央がレース生地で、外側が厚手生地でできている
「ブラインドのように、角度を変えて明かりを調整できる。またカーテン生地だからドレープが美しく、優しい雰囲気。両方のいいところ取りをした製品」と、製造・販売を手掛ける㈲ヨシダ工業サービスの代表取締役・慶田盛直哉さん。
ヒダが1枚1枚独立していることから、閉めた状態で、どこからでも出入りすることができる。同社の窓装飾プランナー・慶田盛そのこさんは「室内の間仕切りとしても活用できます」と話す。
閉めた状態でも、のれんのようにどこからでも出入りできる。「開閉も自在なので、室内の間仕切りとしても使えます。例えばクローゼットの目隠しなどにも重宝すると思います」
ヒダを寝かせた状態。慶田盛さんは「こうすれば、外から室内の様子は全く見えない」と話す
実際、慶田盛さん宅でも使用している。「閉めれば外からの視線は全然気にならない。西日もしっかりシャットアウトできるし、見た目も良い」とそのこさん。色は白、ベージュ、グレーの3色。レースに柄が入ったものもある。
「ドレープの美しさもスマートカーテンの魅力」とそのこさん。写真はホワイトの製品。高級感のある空間にぴったり。「ホテルでも使われています」と話す(写真提供/㈱ファブリック)
◆空気層で断熱&省エネ
ハニカムブラインド(㈲フロンティアーズ)
ハニカム構造のブラインドの断面。空気層が外から入ってくる熱を遮断し、冷房効果を高める
暑さ厳しい沖縄。室内を快適にするためには窓回りの対策が必須だ。「夏場は熱の45%以上が窓から出入りします」と㈲フロンティアーズの伊藝直さんは話す。
断熱効果のあるサッシやガラスを設置するのが最も効果的だが、賃貸などではそれが難しい場合もある。そこでおすすめなのが、「ハニカムブラインド」だ。厚手の不燃布がハニカム(蜂の巣)形状になっており、六角形の空気層が室内へ入ってくる日射熱を遮断する。
「夏は外から入ってくる熱を遮り、冬は室内の熱を外へ逃がさない。電気代の中でも大きな割合を占める冷暖房効果を高めることができるので、電気代の削減になります。年間の一次エネルギー消費の収支をゼロにする『ゼロエネルギーハウス』には必須のブラインドです」と説明する。
同製品は色のバリエーションも豊富で、防炎や遮光の機能を持つ生地もある。
同製品は色の種類も豊富。さくら色の畳に合わせてピンク色のハニカムブラインドを設置した和室。温かみのある雰囲気だ
◆隙間無くしっかり遮へい
パーフェクトシルキー、ラルクシールド(タチカワブラインド)
従来、羽根をつなぐために開いていた穴を無くした「パーフェクトシルキー」。しっかり遮へいでき、光漏れが少なく、節電効果も期待できる
ブラインドやスクリーンなど数多くの窓回り製品を取り扱うタチカワブラインド。顧客の声に応えて細かな不便を改善し、かゆいところに手が届く製品が人気だ。
例えば、横型ブラインドの「パーフェクトシルキー」(幅2㍍×高さ2㍍で3万9600円~)は、従来、スラット(羽根)をつなげるために空いていた穴を無くした。
同社沖縄営業所の知念美沙緒さんは、「このわずかな隙間から侵入する光や熱が気になるという声もあったので、穴を無くしました」と話す。しっかり遮へいできることから、「夏の4カ月間(6月~9月)の間、一般的なレースカーテンと比較して電気代が1871円ほどお得になるという試算が出ています」。沖縄では遮熱コートが施されたタイプの需要が高く、ベーシックタイプと同じ価格で変更できるそうだ。
また、ロールスクリーンは巻き取りパイプの隙間から光が入ってくることもある。そこで同社は「その隙間にシールドを付けた『ラルクシールド』という製品を提供しています。光漏れを削減すると同時に、構造部をすっきり見せる効果もあります」。
光が漏れやすいロールスクリーン上部にシールドを付けた「ラルクシールド」。構造部が隠れるので見た目もすっきり
(従来品)
スクリーンは洗濯機で洗える生地や、遮光タイプが人気。「色や柄のバリエーションも豊富なので、ぜひ一度ショールームへお越しください」と呼びかけた。
■問い合わせ先
右の「スマートカーテン」は
㈲ヨシダ工業サービス(電話=098・886・3866)
左上の「パーフェクトシルキー」「ラルクシールド」は
立川ブラインド工業沖縄営業所(電話=098・864・1551)
左下の「ハニカムブラインド」は
㈲フロンティアーズ (電話=098・934・6701)
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この記事のキュレーター
- スタッフ
- 東江菜穂
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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。