家づくり
2020年6月19日更新
建材ピックアップ|デニム建材特集
人気の建材や面白い製品を紹介する当連載。今回は、ここ数年増えている「デニム」の建材をピックアップ。床材や壁、畳など多彩な製品が登場しており、それぞれ特徴がある。カジュアルなイメージだが、ビンテージ、シック、モダン、さまざまな雰囲気を演出できるとして幅広い年代のニーズがあるそうだ。
床・壁・畳までいろいろデニム!!
◆色落ち・経年変化 時を体感する床
THE DENIM FLOOR(田島ルーフィング)
上写真は、下写真の状態から経年変化をイメージして人工的に加工を施したもの。ジーンズ同様に色落ちし、明るくなっている。空間で大きな面積を占める床の印象が変わるため、合わせて模様替えするのも面白い
床材メーカーの田島ルーフィング㈱と、老舗デニムメーカーのカイハラがコラボ。
デニム生地を、置き敷きビニルタイルの表面材にした製品「THE DENIM FOOHR」が2018年の発売以来、人気だ。
県内で取り扱う㈱ナイソ・ショールーム担当の宮田達也さんは「人気の理由は色落ちすること。ジーンズさながら摩耗による色味の変化やダメージ加工を楽しむという従来の仕上げ材には無かったコンセプトがウケています」と話す。2018年度のグッドデザイン賞も受賞している。
最初は濃い藍色だった床が使い込むほど味が出てくる。「それが最近の空間トレンドである『ビンテージ感』にマッチしている。自分でタワシなどでこすってアレンジする人もいる」と話す。
縦横各50センチ、厚み5ミリの置き敷きタイプで、不具合が出た場合は1枚だけ取り換えればOK。価格は1平方メートルで1万5000円。現物はナイソのショールームで見ることもできる。
◆深い色味シックな雰囲気
デニム ウォール(トキワ産業㈱)
デニムウォールを施した大人シックな寝室。デニムウォールには4タイプあり、写真は平織り(糸が縦横に入っている)の明るめのタイプ。平織りの暗めや、斜めに糸が入った綾織りの暗め、明るめがある
こちらはほとんど色落ちしない新しいデニム生地、その名も「シン・デニム」を利用した壁紙「デニム ウォール」。岡山県倉敷市のデニムメーカーのジャパンブルーとクロス専門メーカーのトキワ産業㈱がタッグを組んで生まれた。
独自の染料技術とオリジナル紡糸によって色落ちしづらく、耐摩耗性も大幅に向上。傷に強く防火性も高い。
カジュアルなイメージのあるデニムだが、深みのある色合いはシックな空間にもなじむ。㈱ナイソ・ショールーム担当の宮田達也さんは、「弊社でリノベーションを手がけたホテル『テラスガーデン美浜リゾート』でデニムウォールを使わせてもらった。高級感のある客室だったが、黒に近い濃い色をチョイスしたことでシックな空間になった」と話す。
濃い色でもデニム特有の素材感から、重たくなり過ぎない。「ただし、全部の壁に使うより、一部に使うとインパクトも増す。上手に使えば洗練された雰囲気を演出できる」と話した。
◆洋風畳でイメチェン
デニム置き畳(トキワ産業㈱)
デニムウォールと同じ「シン・デニム」を表面材に使った置き畳も販売している。色落ちや傷に強い上、はっ水加工も施されている。置き型なので床の上に並べるだけで手軽に部屋を「和モダン」な雰囲気に変えることができる。
縦82センチ×横82センチ×厚み13ミリで、1枚9800円(税抜き)。デニムウォールも置き畳もナイソのショールームで見られる。
◆コスパも機能性も◎ デニム風壁紙
RE51133(ダイニング写真)、RE51114(書斎写真)(sangetsu)
白を基調にしたダイニングをデニム風の壁紙で引き締める。同クロスはデニムの色落ち感まで表現したサンゲツの新商品
写真右側の壁に用いられているクロスは、深い紺色とマットな質感でよりデニム感を強調。サンゲツ沖縄のショールームではA4サイズのカットサンプルを無料で提供している。実際の壁に当てて仕上がりイメージを確認することもできる
壁紙やカーテン、床材などを提供するsangetsuでもデニム風の壁紙を取り扱っている。(株)サンゲツ沖縄の林大輔社長は、「最近の傾向として、ブルーやグレーのクロスが人気。デニムはそれに当てはまっており、注目度も高いのだろう」と話す。
6月11日に発表した「RE51133(ダイニング写真)」は、デニムの色落ち感まで表現している。織りの凹凸もエンボス加工で再現。デニムの素材感にこだわりつつ、ビニルクロスの利点も生きる。「もともと耐久性が高いビニルクロスですが、この製品は表面にウレタンコートが施されているので、さらに傷に強い」と話す。準不燃性で防カビ効果もある。価格は1平方㍍1090円(税抜き)。
「RE51114(書斎写真)」もRE51133と同様の機能を持つ。「マットな質感がよりデニム生地に近い」。価格は同じ。「ビニルクロスなので水回りなどにも使えるほか、新築にもリフォームにも取り入れやすい。ぜひショールームに見に来てほしい」と話した。
■問い合わせ先
右記の壁紙は㈱サンゲツ沖縄電話=0570・055・138
(ショールームは宜野湾市大謝名215 レキオスクエア宇地泊、10時~17時、休館日は水曜(祝日の場合は営業。夏季、年末年始休暇))
「THE DENIM FLOOR」「デニム ウォール」「デニム置き畳」は
㈱ナイソ電話=098・877・8700
(ショールームは浦添市大平2-20-1、10時~17時30分、休館日は日・祝日、第2・4土曜日休館)
◆色落ち・経年変化 時を体感する床
THE DENIM FLOOR(田島ルーフィング)
上写真は、下写真の状態から経年変化をイメージして人工的に加工を施したもの。ジーンズ同様に色落ちし、明るくなっている。空間で大きな面積を占める床の印象が変わるため、合わせて模様替えするのも面白い
床材メーカーの田島ルーフィング㈱と、老舗デニムメーカーのカイハラがコラボ。
デニム生地を、置き敷きビニルタイルの表面材にした製品「THE DENIM FOOHR」が2018年の発売以来、人気だ。
県内で取り扱う㈱ナイソ・ショールーム担当の宮田達也さんは「人気の理由は色落ちすること。ジーンズさながら摩耗による色味の変化やダメージ加工を楽しむという従来の仕上げ材には無かったコンセプトがウケています」と話す。2018年度のグッドデザイン賞も受賞している。
最初は濃い藍色だった床が使い込むほど味が出てくる。「それが最近の空間トレンドである『ビンテージ感』にマッチしている。自分でタワシなどでこすってアレンジする人もいる」と話す。
縦横各50センチ、厚み5ミリの置き敷きタイプで、不具合が出た場合は1枚だけ取り換えればOK。価格は1平方メートルで1万5000円。現物はナイソのショールームで見ることもできる。
◆深い色味シックな雰囲気
デニム ウォール(トキワ産業㈱)
デニムウォールを施した大人シックな寝室。デニムウォールには4タイプあり、写真は平織り(糸が縦横に入っている)の明るめのタイプ。平織りの暗めや、斜めに糸が入った綾織りの暗め、明るめがある
こちらはほとんど色落ちしない新しいデニム生地、その名も「シン・デニム」を利用した壁紙「デニム ウォール」。岡山県倉敷市のデニムメーカーのジャパンブルーとクロス専門メーカーのトキワ産業㈱がタッグを組んで生まれた。
独自の染料技術とオリジナル紡糸によって色落ちしづらく、耐摩耗性も大幅に向上。傷に強く防火性も高い。
カジュアルなイメージのあるデニムだが、深みのある色合いはシックな空間にもなじむ。㈱ナイソ・ショールーム担当の宮田達也さんは、「弊社でリノベーションを手がけたホテル『テラスガーデン美浜リゾート』でデニムウォールを使わせてもらった。高級感のある客室だったが、黒に近い濃い色をチョイスしたことでシックな空間になった」と話す。
濃い色でもデニム特有の素材感から、重たくなり過ぎない。「ただし、全部の壁に使うより、一部に使うとインパクトも増す。上手に使えば洗練された雰囲気を演出できる」と話した。
◆洋風畳でイメチェン
デニム置き畳(トキワ産業㈱)
デニムウォールと同じ「シン・デニム」を表面材に使った置き畳も販売している。色落ちや傷に強い上、はっ水加工も施されている。置き型なので床の上に並べるだけで手軽に部屋を「和モダン」な雰囲気に変えることができる。
縦82センチ×横82センチ×厚み13ミリで、1枚9800円(税抜き)。デニムウォールも置き畳もナイソのショールームで見られる。
◆コスパも機能性も◎ デニム風壁紙
RE51133(ダイニング写真)、RE51114(書斎写真)(sangetsu)
白を基調にしたダイニングをデニム風の壁紙で引き締める。同クロスはデニムの色落ち感まで表現したサンゲツの新商品
写真右側の壁に用いられているクロスは、深い紺色とマットな質感でよりデニム感を強調。サンゲツ沖縄のショールームではA4サイズのカットサンプルを無料で提供している。実際の壁に当てて仕上がりイメージを確認することもできる
壁紙やカーテン、床材などを提供するsangetsuでもデニム風の壁紙を取り扱っている。(株)サンゲツ沖縄の林大輔社長は、「最近の傾向として、ブルーやグレーのクロスが人気。デニムはそれに当てはまっており、注目度も高いのだろう」と話す。
6月11日に発表した「RE51133(ダイニング写真)」は、デニムの色落ち感まで表現している。織りの凹凸もエンボス加工で再現。デニムの素材感にこだわりつつ、ビニルクロスの利点も生きる。「もともと耐久性が高いビニルクロスですが、この製品は表面にウレタンコートが施されているので、さらに傷に強い」と話す。準不燃性で防カビ効果もある。価格は1平方㍍1090円(税抜き)。
「RE51114(書斎写真)」もRE51133と同様の機能を持つ。「マットな質感がよりデニム生地に近い」。価格は同じ。「ビニルクロスなので水回りなどにも使えるほか、新築にもリフォームにも取り入れやすい。ぜひショールームに見に来てほしい」と話した。
■問い合わせ先
右記の壁紙は㈱サンゲツ沖縄電話=0570・055・138
(ショールームは宜野湾市大謝名215 レキオスクエア宇地泊、10時~17時、休館日は水曜(祝日の場合は営業。夏季、年末年始休暇))
「THE DENIM FLOOR」「デニム ウォール」「デニム置き畳」は
㈱ナイソ電話=098・877・8700
(ショールームは浦添市大平2-20-1、10時~17時30分、休館日は日・祝日、第2・4土曜日休館)
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この記事のキュレーター
- スタッフ
- 東江菜穂
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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。