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2023年7月14日更新
マメ科のそっくり2種|タチクサネム(中南米原産)ハイクサネム(アメリカ原産)|身近で見られる帰化植物④
文・写真/比嘉正一
県内で見られる「帰化植物」を紹介します。今回は、マメ科のタチクサネムとハイクサネム。姿は似ていますが草姿や莢(さや)などに違いがあり、ハイクサネムの方が急速に勢力を広げています。
マメ科のそっくり2種
草姿立つタチクサネム
タチクサネム(別名・ヒメギンネム)は中南米原産の小低木です。沖縄へは1965年ごろに渡来しました。
道端、空き地、畑の周辺、公園、校庭などで見ることができます。同じころ侵入したハイクサネムに似ていますが、タチクサネムの方が莢(さや)が細長く、草姿が立つことで区別できます。
またタチクサネムは、葉基部(葉の付け根)に蜜線があります。ただ、後述するハイクサネムが急速に勢力を広げ、どこにでも生えているのに対し、タチクサネムが少なくなってきた気がします。
勢力広げるハイクサネム
ハイクサネム(別名・アメリカゴウカン)は別名の通りアメリカ原産です。先のタチクサネムと同じ時期(1965年ごろ)に沖縄へ侵入しました。
多年草ですが細い茎が木質化し、根もしっかりはっているので、両手で思い切り引っこ抜こうとしてもビクともしないことが多いです。
道路沿い、空き地に群落を形成します。通常ははうように生えますが、高さ1メートルに達することもあります。花序は頭状で白色のパフ状。莢はタチクサネムが細長い棒状なのに対し、こちらは短く幅広の莢が鈴なりについています。
マメ科の植物は窒素をためることから、畑で育てて肥料としてすき込むことが知られていますが、今回紹介した両種は、そうした利用はされてないようです。
タチクサネム(中南米原産)
タチクサネム(別名・ヒメギンネム)は中南米原産の小低木です。沖縄へは1965年ごろに渡来しました。
道端、空き地、畑の周辺、公園、校庭などで見ることができます。同じころ侵入したハイクサネムに似ていますが、タチクサネムの方が莢(さや)が細長く、草姿が立つことで区別できます。
またタチクサネムは、葉基部(葉の付け根)に蜜線があります。ただ、後述するハイクサネムが急速に勢力を広げ、どこにでも生えているのに対し、タチクサネムが少なくなってきた気がします。
勢力広げるハイクサネム
ハイクサネム(別名・アメリカゴウカン)は別名の通りアメリカ原産です。先のタチクサネムと同じ時期(1965年ごろ)に沖縄へ侵入しました。
多年草ですが細い茎が木質化し、根もしっかりはっているので、両手で思い切り引っこ抜こうとしてもビクともしないことが多いです。
道路沿い、空き地に群落を形成します。通常ははうように生えますが、高さ1メートルに達することもあります。花序は頭状で白色のパフ状。莢はタチクサネムが細長い棒状なのに対し、こちらは短く幅広の莢が鈴なりについています。
マメ科の植物は窒素をためることから、畑で育てて肥料としてすき込むことが知られていますが、今回紹介した両種は、そうした利用はされてないようです。
タチクサネム(中南米原産)
タチクサネムの花
莢(さや)は細長い形
葉基部に蜜腺がある
ハイクサネム(アメリカ原産)
ハイクサネムの莢は幅広で鈴なりに付く
右がタチクサネム、左がハイクサネムの葉。ハイクサネムの方が葉が細かい
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7月~8月の公園情報
【平和創造の森公園】◆アダン根の筆づくり体験
7月16日(日)午後1時30分~同3時
料金/1500円 定員/15人(対象大人)
講師/岩田亜久梨氏(デザイナー)
アダン根をトンカチでたたいて繊維をほぐし、オリジナル筆を作る。自分で作ったアダン筆は、世界に一つ。何回でも繰り返し使え、記念の作品として残る。
電話=098・852・4033
【名護城公園】
◆アダン根の筆づくり体験
7月22日(土)午後1時30分~同3時
料金/1500円 定員/15人(対象大人)
講師/岩田亜久梨氏(デザイナー)
上記、平和創造の森公園の内容と同じ
電話=0980・52・7434
【沖縄県県民の森】
◆親子でどんぐり工作
8月5日(土)午後1時30分~同3時
料金/2000円(材料込み、追加は1000円)定員:10組(子どもは7歳以上)
講師/照屋寛信氏(工房ふぁーかんだー)
沖縄産のどんぐりを使って工作。どんぐりの種類、形・大きさの違いがあるのか確かめながら世界に一つだけのどんぐり作品に仕上げる。
電話=098・967・8092
【中城公園】
◆親子でどんぐり工作
日時/8月12日(土)午後1時30分~同3時
料金/2000円(材料込み、追加は1000円)
定員/10組(子どもは7歳以上)
講師/照屋寛信氏(工房ふぁーかんだー)
上記県民の森の内容と同じ
電話=098・935・2666
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執筆者
ひが・まさかず/1956年浦添市生まれ。月刊誌「緑と生活」、東南植物楽園勤務を経て沖縄県県民の森(恩納村)の所長、沖縄昆虫同好会会長、NPO法人沖縄有用植物研究会理事
毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1958号・2023年 7月14日紙面から掲載