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2025年3月7日更新
大同火災が発行 ハンドブック|アウトドア×減災㉓
那覇市曙にあるアウトドアショップ「燈人(ともしびと)」のスタッフ・與那嶺康貴さんが「アウトドア×減災(災害による被害を少しでも食い止めるような行動や取り組み)」をテーマに執筆。今回は大同火災が作成した「おきなわ版 災害への備えハンドブック」を紹介します。
大同火災が発行 ハンドブック
おきなわ版 災害への備えハンドブック
大同火災が2024年12月に発行した「おきなわ版 災害への備えハンドブック」。沖縄で想定される災害に焦点をあてた実用的な教材
親子で読める内容
前回は、沖縄気象台が作成した防災カレンダーを紹介しました。気象台の専門知識をもとに気象情報の見方や、災害のメカニズムなどが詳しく解説されていました(=こちらから)。
今回紹介するのは、地元企業の大同火災海上保険(株)が発行した災害への備えハンドブックです。同社が「もしものとき」に必要な知識や技術を学び災害に備える力を高めることを目的に、NPO法人 日本防災士会沖縄県支部の監修、ならびに那覇市消防局の協力を得て発刊した一冊です。同社の営業店などで無料配布されています。
早速私ももらって読んでみました! とても分かりやすい内容で、親子で一緒に読める感じでした。特に最初のページはクイズ形式で、防災について楽しみながら学ぶことができました。
備蓄リストや動画も
また、沖縄で近年特に意識したい災害「地震」「津波」「風水害」の発生時に身を守るための行動や対策を、発生時から3日後まで時系列ごとに詳しく紹介しているところも勉強になりました。
さらに、災害発生時にいた場所ごとの対策もイラスト付きで分かりやすく紹介されており、これを頭に入れておけばいざというときに落ち着いて優先順位の判断ができるでしょう。
備蓄品リストなどは、これから防災バッグや防災ボトルを用意する人にもおすすめ。ほかにも、スマホなどでQRコードを読み取ればロープワークの動画も見られます。
「非常用品」のページは、これから防災バックなどを準備しようと思っている人におすすめの内容
一度手にとって、手元に置いておくと良いかも知れません。同社の担当者は「ご希望の方はお近くの大同火災の営業店へお問い合わせください」とおっしゃっていました。目につきやすい黄色の小冊子が目印です! 新しい年度で学校や職場などが変わる方も多いと思います。この冊子をもとに、そこで災害が起きたらどうするべきかや、備蓄品の再点検などをしてはいかがでしょうか?
前回(2月7日発行号)の当連載では沖縄気象台が作成した「沖縄防災カレンダー」を紹介した。こちらはカレンダーとして日々目につく場所に掲示することで自然と防災知識を身に付けることを狙いとしている
この沖縄防災カレンダーをご家族や周りの方たちの減災意識を高めるツールとして活用することを望みます! ぜひダウンロードして目に付くところに掲示してください。
沖縄防災カレンダー
https://www.data.jma.go.jp/okinawa/katsuyou/cal/cal.html
沖縄気象台ホームページ
https://www.data.jma.go.jp/okinawa/
よなみね・やすたか/沖縄ヤマハ内のキャンプギアコーナー「燈人(ともしびと)」スタッフ。
那覇市曙1-8-10
電話=098・866・5365
https://sites.google.com/view/tomoshibito/
毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第2044号・2025年03月07日紙面から掲載