模範解答は無い柔軟さ重要|不動産コンサルティングマスターの土地活用の手引き[12]|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

マネープラン

土地活用

2018年3月2日更新

模範解答は無い柔軟さ重要|不動産コンサルティングマスターの土地活用の手引き[12]

当連載は今回で最終回。まとめとして、不動産コンサルティング業務を通して感じることや、私たちの役割について改めてお伝えします。

土地活用

タグから記事を探す

不動産コンサルティング業務とは

私が不動産コンサルティング相談の取り組みを始めたころ、相談に対して一つの完璧な答えを出そうと必死になり、変に肩に力が入っていた時期がありました。

そんな時、東京で行われた研修会で豊富な経験を積んだ講師が言った一言が助けになりました。「不動産相談には、いろんな答えがあっていい」。

 その言葉を聞き「問題を模範解答で解くようなやり方でなくていいんだ」と、肩の力が抜けました。それと同時に、取り組み方を柔軟に考えられるようになったのです。

最初から一つの答えに絞ろうとするのではなく、選択肢を複数提案し、そのすべてのメリットとデメリットを説明します。そして、どの選択肢がお客さまにとって良いかを一緒に考え抜き、納得し決めてもらうことこそが最善の答えである。それが不動産コンサルティングマスターの役割だと認識し取り組んでいます。


不動産流通推進センターの資料を引用

顧客満足の追求
少子高齢化、相続問題、空き家問題など、複数の問題を抱えて困っている相談者がいます。インターネットから多くの情報が得られるようになりましたが、答えを瞬時に見つけ出せるようになったわけではありません。より多くの情報を専門的に掘り下げて整理し、まとめる必要があります。相談の数だけ、オーダーメードの答えを探し求めなければならない時代だと感じています。

今後の取り組み
冒頭の講師はこう言っています。「不動産コンサルタントの仕事は、単なる不動産にかかわるアドバイスだけでなく、依頼者の人生設計に直接かかわることができる、極めてやりがいのある仕事なのです」。

この言葉をかみ締めながら、日々仕事に励んでいます。お客さまの相談に応じるだけでなく、全国的な組織である「不動産流通推進センター」や「沖縄県不動産コンサルティング協議会」を通して得られる専門的な知識の習得は欠かせません。難しい言葉をわかりやすく説明する技術を磨いていくことも不可欠です。

今後も業務を通して私自身も学ばせていただき、相談者の方の喜ぶ顔を見る事を目標に取り組んでいきます。12回にわたり当連載を読んでいただき感謝しています。ありがとうございました。



[文]
金城久雄(きんじょう・ひさお)
1963年、嘉手納町出身。(有)iホーム不動産コンサルティング代表取締役。狭小地有効活用や住宅プランニングを数多く手掛ける。沖縄県不動産コンサルティング協議会理事。

沖縄県不動産コンサルティング協議会
098-861-3402
http://okinawa-consul.com/wp/



<不動産コンサルティングマスターの土地活用の手引き>


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1678号・2018年3月2日紙面から掲載

土地活用

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2411

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る