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2017年8月4日更新

広がる住まいの選択肢|不動産コンサルティングマスターの土地活用の手引き[5]

今回は、不動産コンサルティングプランで賃貸併用住宅を建てたMさんご家族の事例から、家づくりにおける発想転換の有用性をご紹介します。

広がる住まいの選択肢

賃貸併用住宅① 家づくりの発想を転換

住み慣れた街で住宅を取得したい! 多くのお客さまからリクエストを頂きます。住まいの選択肢としては、新築または中古の戸建て住宅、新築分譲マンションか中古マンションがあります。しかし人気エリアでは物件が探せず、賃貸住まいという選択も出てきます=左グラフ参照。いずれにせよ、大切なのは将来を見据えること。特に金銭面は事前にしっかりした計画性が必要になってきます。

Mさん一家は、ご夫婦と当時小学生の子ども2人の4人家族。「通っている小学校区内で戸建て住宅を探しているが、見つからず困っている」との相談が始まりでした。詳細をヒアリングすると、定年までの資金計画はしっかり立てておられました。しかし、「現在住んでいる地域」「一戸建て」「定年までに住宅ローンを完済」という複数の条件を、同時に解決するのは難しいものがありました。そこで、お子さんの就学期間は環境重視で、現住区域に中古マンションを購入。将来的に他地域も視野に入れて戸建てに住み替えるという2段構えでの住宅取得を提案しましたが、戸建て取得を優先したいということで、土地探しを始めることに切り替えました。

沖縄県の住宅の所有関係の推移
沖縄県の住宅の所有関係の推移|土地活用の手引
資料/住宅・土地統計調査(総務省統計局)​
沖縄県では持ち家の割合が減少傾向が続いている一方、借家の割合は増加し続けている。昨今の土地価格の上昇や建築費の高騰なども加わり、土地購入からの戸建て住宅の取得はより難しい状況にある



リスクも見据えて計画

その後、土地を見つけることができ、希望条件すべてをクリアする方法を模索すると同時に、将来起こり得るリスクもご家族と一緒に熟慮していきました。定年までにどうローンを完済するか、支払いができなくなった場合の対処を見据えた提案として、当初の戸建て発想を発展させ、最終的には賃貸住宅を併設することに決まりました(写真)。


Mさん宅は土地50坪、建物80坪。1階は駐車場になっていて2階が住宅。3、4階は6室の共同住宅になっている

2階住宅部分の面積は90平方メートルを確保し、コミュニケーションをとりやすい間取りを実現できました。また、収益性のある賃貸住宅を併設することで、ローン返済と定年後の金銭面の不安を同時に解消することができました。
このことをきっかけに、Mさん一家の住まいに対する考え方も変わりました。住みたい地域が新たに出てきたら現在の自宅も賃貸に出して、住み替える物件の資金に充てるという考えです。発想(視点)を変えれば、住まいの選択肢は広がるのです。
今回のプラン進行にあたっては、土地元付け(売り主から売却依頼された)不動産会社の協力、建築士の提案、賃貸管理会社の満室入居サポートは大きな力添えとなりました。



(有)iホーム不動産コンサルティング代表取締役の金城久雄さん|土地活用の手引
[文]
金城久雄(きんじょう・ひさお)
1963年、嘉手納町出身。(有)iホーム不動産コンサルティング代表取締役。狭小地有効活用や住宅プランニングを数多く手掛ける。沖縄県不動産コンサルティング協議会理事。

沖縄県不動産コンサルティング協議会
098-861-3402
http://okinawa-consul.com/wp/



<不動産コンサルティングマスターの土地活用の手引き>


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1648号・2017年8月4日紙面から掲載
毎月第1週に掲載

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比嘉千賀子

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編集者
住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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