お住まい拝見+
2020年11月27日更新
[お住まい拝見+]木格子と勾配天井で光取り入れ風流す
[お住まい拝見+]このコーナーでは、「お住まい拝見」や「こだわリノベ」といった巻頭企画で、掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から 2020年11月」より掲載)
木格子と勾配天井で光取り入れ風流す
母屋と離れの間に土間/GAB/Mさん宅より
京町屋をイメージしたMさん宅の外観。木格子が印象的
木格子が印象的なMさん宅。「京都風」のデザインを要望したことからこの形となった。
そしてもう一つ、Mさんが新居に求めたのは「明るさと風通しの良さ」だ。以前ここに建っていた実家は暗く、湿気がこもりやすかった。
先の木格子は、デザイン性だけでなく、隙間から光や風を通し二つの要望をかなえた。さらに、勾配天井の一番高い場所に設けた高窓からも光が差しこみ「明る過ぎるほど明るい」と笑う。熱気も、この高窓から抜けていくので「涼しくて快適」。
一方、勾配天井のデメリットとしては天井裏がないため室内に日射熱が伝わりやすい。そこで手掛けたGABの建築士・濱元宏さんは「グラスウール(断熱材)をしっかり敷き詰めて対応した」と話した。
室内は勾配天井になっている。一番高い場所に設置された高窓から光が注ぐ。天井高を生かし、浴室・トイレの上にはロフトも設けられている(写真奥)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1821号・2020年11月27日紙面「今月の表紙から 2020年11月」より掲載
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この記事のキュレーター
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- 東江菜穂
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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。