お住まい拝見+
2020年6月26日更新
[お住まい拝見+]照明でムード演出
[お住まい拝見+]このコーナーでは、「お住まい拝見」や「こだわリノベ」といった巻頭企画で、掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から 2020年6月」より掲載)
照明でムード演出
築30年3LDKマンションを2LDKに広々リノベ|team DREAM/Kさん宅より
築30年、3LDKのマンションを2LDKにリノベーションしたKさん宅。広々して日中は自然光で明るい室内は、日が暮れると、照明の効果で落ち着きのある空間に一転する。
カーテンを閉めて夜間のダイニングキッチンの様子を再現。オレンジがかった電球色で温かみと落ち着きのある雰囲気
夜間のダイニングキッチンはホテルレストランのようなムーディーな雰囲気。ダイニングテーブル上に付けたオーダーメードの琉球ガラス製ペンダントライトは、それ自体が華やかで空間のアクセントにもなっている。梁に取り付けた間接照明は、キッチンとダイニングの両側に付いている。キッチン側だけつければ、食事の途中でも落ち着いたダイニングの雰囲気を崩すことなく、調理の手元を明るくできる。
▼青・赤・黄緑の琉球ガラス製ペンダントライトが室内に彩りを与える
記者が気になったマンションリノベの裏話
「集合住宅のマンションのリノベってどうやってやるの?」記者が気になったことを、チームドリームに聞いてみた。
Q 周りの住人への対応は?
Kさん夫婦はマンション管理組合や隣上下の住人に工事が入ることを事前に伝えていた。壁を取り払う工事では音や振動が出るため、住人が少ない日中の限られた時間で進めた。完成後は住人に向けて見学会を開くことで、おわびと感謝を直接伝えられたと思う。
Q 資材はどう運んだの?
マンションは購入した部屋(専有部分)と廊下やエレベーターなどの共用部分に分けられる。外壁は共用部分になり、専有部分の改修では外壁に足場を取り付けられない。中層階にあるKさん宅では、資材は住人が使うエレベーターや階段を使って運搬した。
Q 改修可能な範囲はどこ?
専有部分が改修可能な範囲。電気配線や水道配管は、使用量を量るメーターの内側なら工事ができる。Kさん宅では老朽化した給排水管を取り換え、オール電化にしたので、ガス管を撤去したほか、電気配線は、床にコンセントを取り付けるなど使いやすい配線にした。
室内全ての内装と間仕切り壁を外した時の様子
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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1799号・2020年6月26日紙面「今月の表紙から 2020年6月」より掲載