インテリア
2018年8月17日更新
細分化し簡単な家事から|家族でおそうじ大作戦[5]
子どもたちが継続的に家事参加する仕組み
文・比嘉理絵(暮らしかたらぼ・おうちみがきトレーナー)
夏休み乗り切るためにも
子どもたちが夏休みに突入! 共働きのわが家にとって、正直なところ夏休みをどう過ごすというよりも、どう乗り切るかが先にたつのが本音…。昼食分の一食を多く作るだけでもハードルが上がるのに、家は普段以上に汚れ、イライラ倍増! そこで今回は少しでも平和な夏休みを過ごすためにも、子どもたちのお手伝い習慣が続く仕掛けをご紹介したいと思います。
子どもたちにお手伝いしてもらいたい家事ってどんなことがありますか? 例えば、洗濯・食器洗い・掃除機掛け・片付けなどが代表的だと思いますが、お母さんが当たり前にしているそれらの家事は、子どもの年齢にとってはハードルが高いこともあるのです。家事は家事でも、もっと小さな家事をリストアップしてみると結構たくさんあります。例えば、テーブルを拭く、椅子を戻す、食事の後は食器を流しに運ぶ、靴を並べる、玄関を掃く、掃除機を掛ける、麦茶や氷を作るなど…。子どもの目線に立って、簡単な家事から始めることが秘訣(ひけつ)です。
子どもは楽しく親は根気強く
わが家の場合、子どもたちが小学校中学年の頃にお願いしていた家事として、食器洗いがあります。「食器洗い」と一言で言っても、作業を細かく分け、子どもの年齢に合わせてできることを考えると、多くのステップがあります。乾いた食器を食器棚に収める、食器拭き、コップ洗いのみ、すすぎのみなど、簡単なことから始めていきました。鍋など油が多くついているものは私が先に軽くすすぎ、その後で子どもたちに洗ってもらうなど、食器洗い全般にしてもいくつかのステップを用意して取り組ませていきました。
つい行き当たりばったりで、「あれもやって。これもやって」と言いたくなるのですが、そこはぐっとこらえて! 子どもたちが家事を継続するためには、親が常に気に掛けて、声を掛けて確認することが大切です。私にとっては修行みたいなものでしたが(笑)、根気強く見守ってあげましょう。
継続する仕掛けとして、例えばスケジュール表を作って毎日シールを貼り、続けていることを見える化することも有効です。シールが何個たまったら、楽しいご褒美を準備する。「お手伝いしてもらえてすごく助かった!」など感謝の気持ちを伝える。子どもたちが楽しく続けられる仕組みをつくることが習慣化につながります。
<家族でおそうじ大作戦>
vol.6 家族の成長を感じる家事
vol.5 細分化し簡単な家事から
vol.4 任せて褒めて夫も巻き込む
vol.3 ゲーム感覚で楽しくが1番
vol.2 家事に巻き込む3カ条
vol.1 家族で「一緒に」が合言葉
執筆者:比嘉理絵(ひが・りえ)
合同会社暮らしかたらぼ、おうちみがきトレーナーとして同社のおうちみがきマイスターの指導にも当たる。4世代家族の中で、20歳から5歳までの1男3女の母。
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1702号・2018年8月17日紙面から掲載