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2023年2月17日更新

【人物紹介】ガスと電気で地域活性|沖縄ガス 株式会社|代表取締役社長|我那覇 力蔵 さん

ガスだけでなく電気事業も手掛ける沖縄ガス(株)は、今年7月で創立65周年を迎える。代表取締役社長の我那覇力蔵さん(63)は「多様な形でエネルギーを有効活用しながら、地域の発展に寄与していきたい」と話す。

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ごみやエネルギーを有効活用


沖縄ガス 株式会社
代表取締役社長|我那覇 力蔵 さん


〈プロフィル〉がなは・りきぞう/1959年、那覇市出身。広島大学卒業後、県外の電機メーカーに入社し、半導体の開発などに携わる。85年、沖縄に戻り、沖縄ガス(株)に入社。総務課長や営業開発部長などを歴任して、2011年に常務、13年に専務に就き、16年に代表取締役社長に就任。


◆沖縄ガス(株)
 那覇市西3-13-2
 電話098・863・7730



-沖縄ガスとの出合いは?
実は幼少期なんです。現在の本社がある場所には昔から沖縄ガスがあり、私はその近くに住んでいました。タンクは興味の的でしたし、構内はカエルやトンボを捕まえる遊び場でもありました。まさかそこに入社するとは思いませんでしたが、入ってみると家族的な雰囲気でとても自分に合っていました。

その中で営業から人事、総務、工事部門までさまざまな部門を経験。それぞれ最終目標を定め、理解を深めることを心掛けながら仕事に取り組んできました。

-代表になり変化したことは?
変化の連続です。一つ一つの決断に大きな責任を伴うようになったのはもちろん、社会的にも変化が続いてきました。

例えば代表に就任した2016年には電力の小売りが自由化され、わが社も参入。新しい分野なので緊張したほか、総合エネルギー企業として歩んでいく責任の大きさも実感しました。

さらに昨年には、液化天然ガス(LNG)から都市ガスをつくる「本社熱調センター」が本社構内に完成。西原町の施設と併用することで、より安定したガスの供給が可能になりました。

-力を入れていることは?
「省エネ」「再エネ(再生可能エネルギーの活用)」「創エネ(エネルギーを創ること)」の三つ。

化石燃料のほとんどを輸入している日本において、資源を上手に使うのは基本です。エネルギーを二次利用する「コージェネレーションシステム」の利用推進もその一つ。糸満市の浄化センターでは、下水処理で発生するバイオガス(主にメタンガス)を使って発電し、さらにその際の排熱によって隣接する工場で使うお湯もつくっています=右図。家庭においても、電気とお湯を同時につくる「エネファーム」の普及に力を入れ、CO2削減を目指しています。

また、食物残さやごみ、家畜のふん尿などから発生するガスで発電したり、それらを都市ガスの一部に活用することも研究中。エネルギーの二次利用や、廃棄している未利用資源のエネルギー化で、沖縄の環境を守ることにもつながると思います。


-今後の目標は?
地域社会の活性化に貢献していきたい。地域の発展無くして企業の発展もありません。

そのため、畜産ふん尿のガス化も、地域の方々と会社をつくり、利益を分配できればと思います。そうすれば雇用も生まれ、発生したエネルギーの分、化石燃料の輸入量も減る。そうなるとお金も地域に残ります。

地域で経済が循環するような、みんなで一緒にやって、成果を分かち合う社会になればいいですね。

バイオガスによる発電のフローイメージ




3月1日からフェア開催
ショールームゆ~くるで

春の住まいるフェアの案内チラシ

沖縄ガスは3月1日(水)から4月30日(日)まで、「春の住まいるフェア」を那覇市の同社ショールームゆ~くるで開催する。

同フェアでは、ガスコンロやガス給湯器、ガス衣類乾燥機などのガス機器、キッチンなどの住設機器を特別価格で購入できる。
また、電気契約の切り替えや、オール電化住宅へのガス衣類乾燥機設置、他燃料からガス給湯器への取り換えなどを申し込めば特典がつく特別相談会も実施する。

開催時間は、期間中の午前10時~午後5時。予約優先。3月15日(水)と4月19日(水)は休館。

問い合わせ・予約は
沖縄ガスショールームゆ~くる
(電話=098・863・7750)。


取材/出嶋佳祐(編集部)
週刊タイムス住宅新聞
第1937号・2023年2月17日紙面から掲載

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「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。

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