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2021年4月16日更新

【ひと】コロナ対策で隊員も守る|屋比久 一臣さん|島尻消防組合消防本部 警防課 警防係長

南城市と八重瀬町を管轄する島尻消防組合。警防課の屋比久一臣さん(42)は長年の現場経験を生かした訓練計画を立てるなど、現場のサポート役を担う。「いつ起きるか分からない災害や事故などの現場に直結する訓練で、1人でも多く救いたい」と熱く語る。

救助に直結する訓練計画


屋比久 一臣さん
島尻消防組合消防本部
警防課 警防係長



-消防を志したきっかけは?

幼い頃、消防関係者だった叔父が、消防車に乗せてくれたことです。とてもわくわくした気持ちになり、自分も消防車に乗って人を助けたいと憧れるようになりました。

島尻消防組合に採用されてからは、16年にわたり、救急救命士として現場を経験。現在は警防課で、訓練計画を立てたり、車両の維持管理、一般向けの応急手当て講習など幅広い業務をしています。

中でも、災害や事故の際の訓練計画は長年の経験や知識が必要。海に囲まれ、緑に覆われた高台も多い地域なので、水難救助や山岳救助の計画も立てます。隊員から「現場に直結する訓練だった」と聞くとやりがいを感じます。

また、新型コロナウイルスの感染対策フローチャートも作成。消防業務を止めるわけにはいかないので、搬送時の手順や病院でのルートなどを細かく決め、隊員が安心して活動できるようにしました。



-消防職員になって20年。変化を感じることは?

一般の人たちの防災意識が高まっていること。大きな災害が毎年のように起きていることもあり、自主防災組織などからの問い合わせが増えています。消防団の欠員も出ないですし、自主防災組織の中に10~20代の若い人たちがいるのも勇気づけられますね。

さまざまな機器についても、性能が上がったり軽量化されたりと進化。訓練に取り入れ、しっかり使いこなせるようにしています。

-今後の目標は?

日々の業務を徹底することと、合同訓練=左囲み=に向けて良い訓練をすること。そして、夢だった仕事を最後まで続け、一つでも多くの命を救いたいです。


11月に大規模合同訓練|九州の消防が集まり連携

山岳救助訓練の様子。崖下に落ちた人をかごに乗せ引き上げている(島尻消防組合提供)


九州各地の消防が集まる「緊急消防援助隊九州ブロック合同訓練」が11月2日、8年ぶりに県内で行われる。南城市公共駐車場もサテライト会場になっている。

今回は震度6弱以上の地震を想定し、各地域の消防と連携しながら、迅速かつ的確に対応できるよう訓練する。屋比久さんも訓練計画の作成に関わった。

合同訓練に向けて島尻消防組合でも訓練を行っており、3月には散策路から滑落した人の救助訓練を実施した。

屋比久さんは「いつ起きてもおかしくない大地震に備えるため、合同訓練で各県との連携を確認・強化したい」と意気込む。会場には各県の特殊車両や最新の防災アイテムなども展示される予定。観覧自由。
 

やびく・かずおみ/1978年、南城市出身。高校卒業後、熊本県にある専門学校で救急救命士の資格を取得。2002年、島尻消防組合に採用され数々の現場を経験。会計課を経て、19年から警防課。救急救命士、指導救命士、潜水士、クレーン、船舶など、さまざまな資格や免許を保持。
◆島尻消防組合消防本部 南城市玉城字屋嘉部194  電話098・948・2512

取材/出嶋佳祐
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1841号・2021年4月16日紙面から掲載

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「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。

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