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沖縄建築賞

2017年5月26日更新

【第3回沖縄建築賞】一般建築部門 正賞「クニンダテラス」(那覇市)

県内の優秀な建築物・建築士を表彰する「沖縄建築賞」(主催/同実行委員会)。第3回の入賞作品7点がこのほど決定した。住宅部門正賞に金城司氏の「中村家住宅」、一般建築部門正賞に島田潤氏の「クニンダテラス」が選ばれた。

第3回沖縄建築賞 入賞作決定

一般建築部門で正賞に選ばれた「クニンダテラス」。中国との歴史の深い那覇市久米に建つ。松山公園や、裏側にある福州園などの利用を促す2階建ての文化交流施設


一般建築部門 正賞
「クニンダテラス」(那覇市)

 

緑と一体 丘の建築

敷地特性を生かして
「クニンダテラス~歴史と未来をつなぐ丘~」は、海の玄関口、那覇クルーズターミナルと那覇市街地を結ぶ道の中央に位置する。 入り口は海へ向けて大きく設けられ、福州園の豊かな緑を背負う。
「クニンダ」とは、琉球の交易を支えた「久米村(現在の那覇市久米一帯)」のこと。その歴史を学べる展示室や、のんびり涼めるアマハジテラス、レストランなどが併設され、地元の人々や観光客の憩いの場として利用されている。
屋上テラスは散策できる。南を向けば濃緑の向こうに福州園が見え、北を向けば眼下にカラフルな「チュンジー広場」や松山公園が広がる。見る角度により、景色がガラリと変わるのも面白い。
クニンダテラスを「丘」の形にした理由は、場所と環境にある。
設計した島田潤氏は「街と海を緩やかにつなぎ、緑の拠点となるような建物にしようと思った」と狙いを語る。
審査員は「敷地特性に対する優れた洞察力と、建築空間への豊かな構想力を見事に融合させている」とし、満場一致で正賞に選出した。
2016年5月にオープンして1年。展示物に見入る人、テラスでくつろぐ人、さまざまな姿がそこにある。「地元市民と観光客、両方の憩いの場を創出するという難しいテーマに挑んだ、意欲的な作品」と評価された。


「緑の丘」を意識したクニンダテラスの外観。写真奥、大きな木々が見えるところに福州園がある。周辺の環境を生かしつつ、人々の憩いの場を作った点が評価された​

建物の中には、利用者が多目的に使える交流室や涼を呼ぶ池がある。他にもクニンダ(久米村)の歴史や文化に触れることのできる歴史展示室や、ミスト噴水の出る広場もあり、人々が思い思いに学び、くつろげるようになっている​


施設全体図
「丘」の形状をした建物だけなく松山公園と接するカラフルな「チュンジー広場」や人々を迎え入れる花のアーチのある「パーゴラ」部分も含めて設計した。ちなみにチュンジー広場は名前の通り、沖縄の伝統将棋であるチュンジー盤を模している




島田潤氏(64)
デザインネットワーク

費用だけでなく内容で提案を選ぶプロポーザル方式の公共建築という点で、クニンダテラスが受賞した意義は大きいと思う。県民のためになる建築を追求する中で、評価も付いてきた。ベテランと言われる年齢になったが、だからこそ若手の指標になれるよう、挑戦を続けたい。

 

<第3回沖縄建築賞 入賞作決定>

 


第3回沖縄建築賞 入賞作決定! 正賞に金城司氏・島田潤氏
クニンダテラス~歴史と未来をつなぐ丘~/設計:島田潤(デザインネットワーク)

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